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Pick up インタビュー リレーションシップスクール【ようへん】代表 並木真人

2025.08.20

リレーションシップスクール【ようへん】代表 並木真人

はじめに・・・

場所は市川市の住宅街の一般の家・・・。
本当にここでやってるのかなぁ?と迷うほど、
他のフリースクールとは全く違うのは入口からわかる。

表札もあって、普通の家でしかない。

インターフォンから漏れる子供の声、優しい男の人の声で中へ招かれる。
代表の並木真人さんだ。

採光が豊かな暖かい空間。子供達が遊んでいる中でインタビュー開始。
のびのび出来る場所である事は、流れている空気でわかる。
僕も穏やかな空気に癒されながら、ワクワクして話し出させていただきました。

編集長
編集長

完全にご自宅を開放してのフリースクールの活動って
なかなか珍しいと思うんですが、こういう活動をこういう形で
やろうと思ったキッカケから聞かせていただいていいですか?

はい、ありがとうございます。
きっかけとしては正に、今そこにいますけど長男が不登校になりまして、
今、小学4年生なんですけど小学校入学頃からちょっと行きたくない様子があったんです。

保育園の時は、割と1人1人を尊重してくれるじゃないですか。
そこでは結構すくすくと育ったんですけど学校に入ると、
どうしてもそうはいかない部分が出てきて、家族とは普通にしゃべるんですけど、
一歩外に出ると止まっちゃうような、本人の特性的にも難しくて・・・
先生とかお友達とかとの関係がやっぱり難しくなっちゃったんですよね。

それが大体1年生の2学期、3学期くらいで・・・そこから実際に子供の付き添いで
学校現場に入らせてもらって見たりして、そこでやっぱり感じちゃったんですよね。
ここで凄く輝ける子もいるとは思うけども、
ここだと合わない、輝けない、難しい子も沢山いるだろうなと・・・。

その後は医療機関とか市の教育相談センターとかにも色々行ったりもしたんですけど、
やっぱりなかなかその場でアドバイスをくださるんですけど、
何かそれが直接、解決策というかゴールが見えるような形での支援に繋がらないという
もどかしさというのを当事者関係者として感じてきました。

だからこそ、

そういう子達の為の場を作りたいなと思い始めたんです。

長男が小学2年生年くらいになってからですね。

編集長
編集長

不登校になってから【ようへん】を開くまでに色んなところを
回っている様子がありますが、
その間ってどんな事を日々感じながら動いていましたか?

今は私はもう完全に専業でこうした事業をやっているんですけど、
元々は妻も私も共働きで仕事をしていたので、学校に行ってもらう為に必死になりましたね。

低学年のうちに家に1人で置いておく訳にいかない。

もうちょっと頑張っていけば楽しくなるかもしれないし、
先生にも個別に相談とかもしてあるから、
なんとか頑張ってみようと、言い聞かせながらやっていたんです。

でも、そうすると家に帰ってきてから、ちょっと感情が抑えられなくなったりとか、
弟と喧嘩したりとか、汚い言葉を出したりとか凄かったんですよね。
ちょっと極めつけだったのが・・・

学校に次の日行く日の前の夜とかに

ボロボロ涙を流して、生きていたくない!

と言葉を発するぐらいになってしまって・・・
そこは本当に親としてとんでもないところに追い詰めてしまったなってハッとしたんです。

そこでもの凄く反省をして、やっぱりここは自分の仕事ももちろん大事ではあるけれども、
自分の仕事は代わりにやってくれる方も、チームもあるじゃないですか!

でも自分の子供の親は自分しかいないって思い直したんです。

どこか適切な支援があるかを探し続けるのもいいんですが、
その間も子供の居場所って学校か家しか基本的にないですから、
学校に行かないってなると、家に引きこもることが多くなるんですよね。

この状態が続いてしまうと本人にとってもよくないなという事から2人で試行錯誤し始めたんです。
平日、仕事は週3日勤務にしていただいて、週に2日は一緒に新しい学校をやろうって事で

自分達に一番合う学校を作る事にしたんです。

そこからまた自信を取り戻してきて、凄く笑顔が戻ってきたので、
やっぱりこのやり方は間違ってないなと思ったんです。

そして、きっとこういう思いを持っている方が沢山いると思うので、
そういった方にも届けていきたいなという風に徐々に広めていこうとしているところです。

編集長
編集長

今、長男さんをきっかけとしたお話をいただきましたが、
次男さんも今いらっしゃいますが、学校はどうしているんですか?

 ありがとうございます。
下の子はですね、今、小学2年生なんですけど、1年生の時にすでに兄が学校に行っていなかったので、
最初は行っていたんですけど・・・、段々・・・やっぱりちょっと僕もって感じになっていきましたね。

でも最初からではなかったんです。僕は行かないといけないって思いがあったのか、
途中までは頑張っていたんですけど、運動会が嫌だったようで、練習が始まったのがきっかけで、
1年生の運動会をキッカケにちょっと行かなくなってきました。

そこからは一緒に3人で活動していますね。 

編集長
編集長

なるほど。多くの親御さんが絶対的にぶち当たるところとして、
学力の事とかへの不安感があると思うんですが
並木さんはそこって今どう考えてますか? 

ありがとうございます。おっしゃるとおりですね。

学力への不安は最初に凄くありました。

そこに対してどう取り戻していくか・・・最初の内はやっぱり考えちゃってました。
どうしても同じ学年の子とかどうしてるんだろうか?って気になるんですよね。
1日行かなければ、学力の差は1日分出る訳ですからね・・・。

でも、そんな状態でも家で一緒に活動している時は、
凄く笑顔で過ごしているし・・・のびのび出来ている・・・。

本当にこれよりも学力の方が大事なのか?って疑問だったんですよね。

これに学力を気にして、子供に背中を無理に押してやらせる。子供が凄くつらい状況になる。
それは本末転倒ではないかなって・・・。

色々と文献とか調べたりしていったんですけど、

学力は結局、本人がやりたいと思った時に
取り戻せるんじゃないかって今は思っているんです。

データとしてもあるし、書籍も色々あるので、そう今は思えています。
そこは本人に任せですけどね(笑)

いつか来るその日の準備として学習したくなるような環境を作ったりとか、
興味関心を生むような関わりをしているというのが今の状況ですね。

むしろ、学力の面の心配もあったんですけど、
それよりも人との関わりの方が実は心配でした。

家で過ごしてて元気な状態はいいんですけど、やっぱり学校に行くのって
色んな友達がいるし、色んな先生がいるし、良い事もあれば嫌な事もあって、
そういう経験の中で自分がどう人と接していくかというところで対人関係が磨かれていくと思うんです。

それを機会として得る事が出来なくなってしまうというのは凄く危機感がありました。
なので、そこにアプローチ出来る取り組みがリレーションシップスクールだと考えてやっています。

編集長
編集長

そうですね!大切なのはお子さん自身の笑顔。楽しそうな顔ですよね!
その先に学問があれば、それはその時って事ですね!
先程おっしゃってたリレーションシップスクールというのは
具体的にどんなものなのでしょう?

ありがとうございます。子供の最終的なゴールを考えた時に、
普通に学校に行く、いわゆる他の子と同じ様な感じであれば、
あんまり親としても将来とか深く考えず、とりあえず普通に学校に行って、良い大学を出て・・・、
って、ちょっと若干古いですけど(笑)良い会社に入って・・・、
よくわからないですけど、とりあえず幸せになってくれればいいなと思うんですけど。

早々にそのルートと違う道を選んだので、そうした時にやっぱり最終的なゴールとして何を見据えるかは

本人が社会的に自立をして自分らしく輝ける事。

それがゴールじゃないかと思うんです。
じゃあ、それを目指していこう!ってした時に、それこそ学力の面も基礎的な読み書き計算は必要ですけど、
それよりも、やっぱり大人になって自分が一番苦労したし、もっと身につけていれば良かったなと思ったのは、

本当の人との関わりや、つながりの部分なんですよね。

何かと色々と調べていくと、最終的に幸福になるかどうかというのは、
人との良好な関わり、深い繋がりがどれだけ築けているか・・・。
というのが大きいというデータがあったんですよ。
やっぱりここが一番の肝なんだろうなと私自身は思っています。

人と繋がる力をしっかり築けていって、その為に自己表現をしたり、
自分のスキルを磨く事で、更に自分が出来るという自己肯定感も得て・・・、
そういった感じで得て、広げ、また与え・・・という意味で

リレーションシップ(関係、関連)ありきで物事を組み立てていく
考え方を【ようへん】では大切にしたいんです。

それを考え方の真ん中に置くのが、一番将来幸せに繋がるんじゃないかと考えるところですね。

編集長
編集長

色んな想いで確信を持ってやられているんですね!
こちらに通うお子さん達。関わっていく中でどんな変化がありましたか? 

ありがとうございます。コンスタントにリアル教室の場にされてくださる方はまだいなくて、
スポットで月に1回来る方がいるのと、後はオンラインで遠方の方・・・という感じなんですが、

変化が大きかったのは・・・遠方の方で、大体、週に1回、1時間ぐらい。
ウェブカメラ越しにやり取りをしているんですけど、そういう方達の中で多いのは、

学校に行けないと、どうしても落ちる。引きこもってしまう・・・。

そこから段々と自信を失っていっちゃって、もっと引きこもりが進んでいく・・・。
悪循環に陥ってしまいやすくて、地元のところの支援も色々あるんだけど、
なかなかそこも合わなくて、ちょっと行ってもすぐにやめちゃう。

そういう方でもオンラインだと結構気軽さがあるみたいなんですよね。

凄く最初は緊張していたんですけど、段々と話もしてくれるようになって、
自分の好きなことを教えてくれたり、どんどん次に会った時には、
自分の好きなものをちょっと見せてくれたりとかして、
明らかに表情の様子も変わってきたのを私も感じたり・・・
また親御さんからも

「凄く表情が明るくなって、生活もちょっと向上してきました。」

なんて喜びの声があったりなんかしたのはありましたね。

編集長
編集長

素晴らしいですね!その遠方のやりとりしていたお子さんですが、
一体、何を求めていたんでしょうね? 

これは勝手に私が感じてる事でもあるんですけど、やっぱりそのままの自分を認めてもらえるってところが、
この世界にあるんだよっていうのを知ってもらう事が凄く大事なんじゃないかと思うんです。

あるお子さんの話ですが、勉強は比較的普通に出来るんですが、
やっぱり言葉が他の子と比べて出なかったりとか、人に強く言えないとかそういうのがあって、
私からすると、どっちらかっていうと、誰も聞いてくれないから・・・

基本的に他の人の言う事を聞いていれば、
スムーズに進むってしているように感じたんです。

最初は私が言う事に一言二言返すぐらいだったんですよね。
私の中で本人から聴き出すという事を関わり方の決まりにしているんですけど、
段々ちょっとずつ話してくれる量が増えてきたので、
その子が言った事を私も聴き漏らさずに質問を重ねたり、共感して関わっていたんですね。
そしたら・・・、

表情がパッと明るくなったんですよね。

自分が言った事ってこんな認めてもらえるんですか!って喜んでくれたんです。

自分ってちゃんと出来ているんだという風に思ってくれてるような気がして、
そこから自信がついていってるというか、ちょっとずつ磨かれていってるように見えたので、

そこを一番求めていたのかなと思います。

編集長
編集長

今、お子さんもここにいらっしゃいますけど、ほんと楽しそうで・・・w
例えば、こうして外に向けて開いてる日はお子さん達、
ある意味ここにいなきゃいけないのかもしれないですが、
その辺ってどう思っているんでしょうか?

今はこうしてリアルに自宅を開放しているのは
火曜日と木曜日、週2回に設定しているんですけど、

その時には自己表現をするようなプログラムをやっています。

そのお陰もあってか、プレゼンが得意になってきてるんですよね。
だから、この週2日は 楽しみにしてくれています。
最近、その2人に起きている変化として・・・

実は学校にもたまに行くようになりました。

週2回はここでリアルに活動して過ごして、
週に2回程度は学校に行って給食食べてこようかなという形ですけど。

特に私から促している事は全くなくて、
この活動の中で自信がついてきた部分があるんでしょうね。

いわゆる不登校って学校に行けていないという形だと思うんですけど、
私は学校って行っても行かなくてもどっちでも良いと思ってるんです。

自分達でどっちがいいか、どうすれば自分達が輝けるか
という事を考えて選んでくれればいいんですよね。

その選択のひとつに、この家で作ってる活動もあって、
学校の活動にも自分達で価値を感じ始めたんだと思うんです。

編集長
編集長

その子によってタイミングがあるんですよね。僕もそうでしたもんねw
お子さんの不登校期間に学校の先生とかに相談したと思うんですが、
並木さんがイマイチしっくり来なかったのは何故でしたかね?

大前提として学校の先生は凄く理解してくださってました。
理解をしっかりしてくださって本当に信頼出来る先生が沢山いるんですけど、

先生方みんな、物凄く忙しい!

一緒に寄り添ってやろうとしても、一人の先生が30人以上の子供達を見ているので、
なかなかその先生も上手く動けなかったんですよね。
学生ひとりひとりを気に掛けていくと、時間が本当にちょっとずつしか取れないので、
特に声の大きい子とか、目立って問題がある子とか、
やっぱりどうしてもそっちに優先的に関わらなきゃいけなくなるじゃないですか。
うちの子はどちらかというと大人しいので・・・、
何もしない、手がかからない子は先生の目線で言うと優等生というか・・・。

自閉症スペクトラムや場面緘黙などの子の特性の専門知識というか・・・、
関わり方という面で詳しい先生もいれば、そうじゃない先生もいらっしゃって、

なかなか全面的にご理解を頂きたいというのは難しいなっていうのは凄く感じていました。

編集長
編集長

とても話しづらい事でもあるかもしれませんが、ありがとうございます。
市川市全体で言えば、不登校の子達の居場所とか行くところの
整備という点ではどうなんでしょうか?

私が最初に実際相談したのは市の教育相談でした。
そこは、例えば明確に医療機関に繋がるとか、紹介してもらうとか、
具体的な目的があると、そこにサポートしてくださりやすいと思うんですけど・・・、

学校に行けないという状態だけだと、どうしても様子をちょっと見ましょうとか、
焦らず行きましょうという形のアドバイスで落ち着きがちなんですよね。

今、親としてやっていること以上にどうしたらいいのかわからないから相談してるんですけど・・・
大きくそれを変えるようなアドバイスはもらえなかったりして・・・出口の見えない状態が続いてしまう。

私達は医療機関にもなんとかいけたんですけど、

基本的に今、児童精神科とか発達外来は全く予約取れないんですよ。

色んな支援機関は学校から情報提供してもらうんですけど、
いざそこにご相談を持ちかけてみたんですけど、
やっぱりすぐにそこで救われる方もいらっしゃると思うんですけど、

なかなか難しい・・・、大変なケースも多いなと肌で感じています。

フリースクールという面でも割と昔から行ってらっしゃるところがあったんですけど、
そこも市川から撤退されていらっしゃるので、そういう子供達の居場所という面でも、

民間ではやっぱり難しいところがあるなと思っています。

編集長
編集長

病院も待たされてしまうし、相談窓口に行っても経過を見られてしまう。
そんなのでは、悩んでる方は困ってしまいますね!今なんとかしたいのに!
そういう方の相談がこちらにあった場合、どう対応していますか?

ありがとうございます。
私が一番最初にお伺いしているというか、一緒に話を進めさせていただいているのは・・・、

親御さんとしては何処をゴールとして目指したいと思っているのか。

です。

私は伴奏して考えていくというところを意識しているんですが・・・、
当事者関係者なのでわかるんですけど、

学校に行けないって状況に対して、
親としては行って欲しい!って気持ちが最初に出てくるんですよね。

そりゃそうですよね。行ってくれれば周りと同じですし、安心しますから。
そういった想いの親御さんと、どうしても行けないお子さんだと、どうしてもそこでうまく意見が合わない。

なので、

まずは親御さん自身のお子さんへの願いとかゴールを明確にしていただくんです。

短期的に学校に行くということを目標にされるのか・・・。
もしくは一旦そこを手放して、一時的に本人達が大きくなった時に、
社会で上手く自立して生き生きしていく事が出来るところを目指すのか・・・。

という事を一緒に問いかけながら考えていただくんですけど、
そうすると親御さんの色んな考え、葛藤があるのも見えるんですよね。
でも、お話していく中で、どの親御さんも最終的には

 中長期的なところを目指していくという風に変わられる方が多いんです。

そうするとそこからお子さんとの話も合わせやすいですし、
上手くそこから歯車が回っていくというのを沢山目にして来たので、
こういう対応は一番大事にしていますね。

編集長
編集長

やはり大切なのはタイミングが来た時にどんなものが目の前にあるか?
なんですね!【ようへん】さんでは何かを学びたい!目指したい!って
自発性を促す為に子供達に行ってる事って何がありますか?

ありがとうございます。
私の方の活動では大きく二つあって、一番は先ほどちょっとお話したんですけど、
人と人との繋がり。それを続ける為の力を身につけていただくところで、

いわゆる リレートフル・ワークという関わり合い(リレーションシップ)を
ベースとしたプログラムをやっています。

少しずつ自分の想いや考えを言語化し、人と関わることの喜びや楽しさを体感しながら
自己肯定感と自己表現力を高めていく内容です。

あと、やっぱり学習面も大事と考えています。

なので、教科学習もやっております。そっちはどうやっているかというと、
基本的にいわゆる自由進度学習という形で、本人達の理解度に合わせて
本人達が今日どの教科で何をやるかというのを決めてやってもらっているんです。
その際に教材が結構問題になると思うんですけど・・・、
教科書っていうのは先生の教科書がまた別であるじゃないですか。
あれがあることありきで、先生の指導があって初めて理解が進んでいくという形なんですよね。
それだと、やっぱりどうしてもここに来る子供達には合わない。

自分がやりたい事をやっていただく・・・と考えると、
教材も一緒に選びにいって、自分のやりたいを自由に選んでもらう事を
大人側が認めなきゃいけないんです。

それが必ずしも、 算数のドリルみたいなものじゃなくたって良いんです。
それに近しい漫画とか、絵本とかでも全然良いので、
そういう気持ちの入ったものを選んで、そこから何か次に繋げるようなサポートを大人側がしていく。
そういう関わり方が絶対大事なんです。

編集長
編集長

素晴らしいですね。勿論、公教育も素晴らしい点は沢山あるんですが、
多様性、柔軟性、大人側が合わせられる事って
これからの社会の課題ですよね。とは言え、こういう大人に出逢える
フリースクールなどの場所に出逢ってる子供って
まだまだ圧倒的少数じゃないですか?何故広がらないんでしょう?

そうですね。色んな観点あると思うんですけど、私が考えても大きく3点ぐらいに集約出来るかなと。

やっぱり金銭、経済的な部分。

あと、地理的な部分。

そして、特性の部分

だと思っています。

私もそうでしたけど、共働きの世帯が多い中で、学校に行ってくれれば、
親も普通に仕事をしてって出来るんですけど、行けないってなるとどうしても、
どっちかが子供をサポートするようにならないといけなくなりますよね。
思うように仕事が出来ない・・・だから経済的には厳しくなる
ご家庭が多いんじゃないかと思うんです。
そこに加えてフリースクール。通わせたいって思っても、
フリースクール自体が経営していく為にある程度お金をいただかないといけない・・・、
最近、徐々に補助の制度が始まりつつありますけど、
まだまだ資金的にはどこも足りないんです・・・だから・・・

本人の負担が凄く高くなってしまうのが現状なんです。

更に地理的な部分でも、結構、私も色々とフリースクールなどを探していた中で、
ここ凄く良いなと思っても、それこそ車で1時間ぐらい行かなきゃいけないとか・・・、
これ通うのはちょっと難しいよねっていう風に諦めた事もありました。
私がご支援している中でも、リアル教室に通いたいんだけど、

地理的にどうも無理です・・・って泣く泣く断念する方もいらっしゃるんですよね。

特性の面でも色々なフリースクールがあると思うんですけど、私がやっているフリースクールは、
その中でも自己表現とかコミュニケーションの部分で苦手意識を持っている方を対象にしています。
不登校の子って言っても本当に十人十色、全然違うので
その子に本当に合った支援、フリースクールが提供出来るかは、
事業者達が気にするべきことですし、

フリースクールも一個一個見ていかないとわからないので、

自分に合うところに出逢えるかどうかという面でも難しいのはあります。

編集長
編集長

まさに不登校問題・・・社会の課題ですね。
ありがとうございまう。まとめに入ってしまいますが、
ここにご縁があった子達にどんなものを得てほしいですか?

ありがとうございます。
いつも私が子どもたちに伝えている言葉があるんです。それは・・・

君達に出来ない事は何もないよ!

です。私の子供達には毎日言っていますw
特に子供達にとっては学校ってある意味全てなので、そこに行けなくなると・・・
自分はダメなんだって自信を失っちゃうんですよね。
そういう子が私がお会いする子さんでは非常に多いんです。

ただ一方で、好きな事だったらめちゃくちゃ話してくれるし、
他の子達とは違うけど知っている事で出来る事が沢山あるし、

物凄い可能性を持っているんですよね。

ただ自分は出来ないんだ。自分はダメなんだって自己暗示をかけてしまっている子が多いので、
私が子供達に言っている事に繋がるんです。

人に出来ない事はないんだけど、出来るって思っている事しか出来ないんだと。

なので自分にはこれが出来る!これがやりたいと思ったらそれが出来るし、
逆に自分はダメだ!出来ないな・・・と思ったら、本当にそうなると。

だからやっぱり自信をつけていくのも大事だと思います。
自分は出来るんだ!やれば出来るんだ!と思っていくことが・・・、
そう思わせていくことがとても大切なんだろうと思っています。

どんどん自己表現したり、人と繋がる喜びを感じる事を一緒にやっていきましょう。

編集長
編集長

素晴らしいですね。このサイトをご覧の方は当事者関係者の方が
多かったりするんですが、今、我が子の事で悩んでいる親御さんや、
うちの子の将来に悩んでいる方に一言お願いします。

ありがとうございます。最近、不登校が凄く増えていますからね。
私もパパ友やママ友とは子どもの不登校についても隠さずに話したり、
話してもらったりするんですけど、そこで言われるのは、

学校に行ってなくても大丈夫だよ!問題ないよ!

と言われるんですよ。行かなきゃダメだよと言われた事は殆どありませんね。
でも、その言葉ってありがたい。むちゃくちゃありがたいその反面、

子供が学校に行かないって結構親として大変なんです・・・。

複雑なんですけど、そういう思いも凄くあって、
本当の意味で親御さんの思い、苦しい気持ちを本当に分かってくれる方って、
なかなか近くにいらっしゃらないんじゃないかって思うんです。
当事者でないと分からない苦しみがたくさんあるんです。
それで凄く苦しんでいる方もいると思うんですね。

そういう方には、大丈夫だよって軽々しく言えるものではないですよね。

大丈夫なケースもあるけど、大丈夫じゃないケースもある。
本当にそのままその子が上手く勝手に羽ばたいてくれるケースもある。
適切な支援を必要としているケースも凄くある。

そこをきちんとしっかりアセスメントというか、しっかり把握出来るようなサポートを
周りにしてもらった上で、短期的なそのゴールじゃなくて、中長期的に
子供達と親御さん達がどうなりたいのか。

そういう事を一緒に見つめていく関係を作れたらいいなと思っています。
色んな悩み事の渦中でも希望の光を見出せるようにお役に立てれば嬉しいですし、
将来はそんなに暗くないって思っていただきたいです。

出口の見えないトンネルの中でも何とか試行錯誤されて、
必要な支援に繋がれる事を願っています。

終わりに・・・

ご自身のお子さんが終始のびのびと遊んでいる姿が横にあり、
その笑顔からもこの活動が不登校だったりする子達に与える影響は
素敵であろう事がわかりました。

僕の質問に「ありがとうございます。」と感謝から言葉を紡ぐ姿にも
並木さん自身の穏やかさ、考え方の奥深さが見え、
ご縁をいただけた僕自身の心の支えにもなるような時間でした。

ご自宅を開放している、友達の家に遊びに行く感覚っていうのも
本当に自然で、傷を癒し、新たな学びや発見を得るなら
こういう環境の方がしやすいのかな・・・と
柔軟性のある対応がまだまだ世の中に必要なのだと感じた山田なのでした。

☆並木さんのいらっしゃるところ☆

施設名リレーションシップスクール ようへん
住 所〒272-0836 千葉県市川市北国分(※個人宅の一部を開放して開催しているため、個別にご案内します)
営業時間・定休日リアル教室:火曜日・木曜日(09:30 ~ 16:00)
オンライン教室:水曜日・金曜日(9:30 – 17:00)
対応地域千葉県全域
対 象児童不登校
対応内容学習支援
公式サイトhttps://yohen.jp/

インタビュアー:山田賢明
     編集:山田香綸