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コラム プロのカウンセラーは絶対にアドバイスをしない!

2023.03.17

引きこもり精神疾患

プロのカウンセラーは絶対にアドバイスをしない!

あなたにこもっと!

こもっと編集長の山田です。

実はわたくし自身、カウンセラーとして活動させていただいてまして、
日々、誰かの悩みと共に過ごし、その解決への道を照らし、
年間約1200件の相談を重ねるまでに至り・・・
多くの方々の人生改善に尽力して参りました。

知っていただく事で、皆様のお役にも立てるという想いもあり、
カウンセラーが意識しているコミュニケーションを少し書いてみます。

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プロのカウンセラーは絶対にアドバイスをしない!


カウンセラーとは日本語に直すと「助言者」や「相談員」などと
称されるようですが・・・

なのに、

アドバイスしないの!?

物凄く不思議なお話に聞こえるかもしれませんが、
しっかりとしたプロのカウンセラーであればあるほど、
アドバイスをしません。

正確に言うと、

アドバイスをする必要がなくなるんです。


そもそもアドバイスとは、日本語で言えば「助言」ですから・・・
相手にかける言葉は全般的に助言と捉える事も出来ます。
が、究極言えば、その「助言」さえもしないんです。

え???

不思議な響きですよね?

プロのカウンセラーは
クライアントさんの失われた選択肢を再考させ、
視野を広げる事が可能か、共に考えたり、


あまりに散らかった選択肢を精査させ、優先順位を付けたり、
不要なものがどれか共に考えたりし、選択のお手伝いに徹します。

どういうことか???

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「今日の夜ご飯、何食べようか迷ってます。」

という主訴が例えばあったとして・・・

「そうなんですね。あなたは何を食べようか悩んでいる。
 夜のご飯の時間が差し迫っている中で
 焦りを感じてしまうかもしれませんね。」

なんてのは絶対的傾聴(来談者中心療法)ですね。

プロのカウンセラーならこういう質問をしてみます。

「夜ご飯に現在浮かんでる選択肢はどんなものがありますか?」

この質問は、相手の頭の中にある事をただ引き出すものであり、
カウンセラー自身の考えなどが入る余地は当然ありません。

「ラーメンとカレーとパスタですね。」とクライアントさん。

「じゃあ、今日はラーメンにしてみたら?」なんてのはアドバイス。
「明日はカレーって、明後日はパスタってすれば、いいじゃない?」
なんて、確かに解決っぽい形は作れるかもしれませんが、
クライアントがそもそも何故悩んでいたのか・・・?
表面上の選択は出来たかもしれませんが(解決?)
主訴が生まれた根本的原因が不明確なまま、解決!と謳うような、
かなり無責任な話になってきます。

なので、

プロのカウンセラーならこう聞きます。

「それぞれを食べたい理由はなんでしょうか?」

これも、クライアントの頭の中にある事を聞き出すだけです。
当然ですが、ここにもカウンセラーの考えなど入る余地がありません。

「ラーメンは大好きなので・・・。カレーは昨日ラーメン食べたし・・・。
パスタは最近全然食べてないしなぁ・・・と。」

そうクライアントが答えたとして・・・

アドバイスをしてしまう安易なあなたなら、
ラーメンは昨日食べた訳だからとりあえず消しちゃおう!と考えるかもしれません。

いやいや!前述したとおり、アドバイスはしないんです。

プロのカウンセラーならこう質問します。

「では、それぞれに食べたい理由があるのに
 決めかねてる理由はなんでしょう?ひとつひとつ教えてください。」

食べたい理由を聞いたら、食べたくない理由も聞く。

そうじゃなきゃ、迷ってる理由がわからないわけです。

「ラーメンは大好きなんですが、もう数日食べ続けてるんです。」

「カレーは・・・好きなお店が遠いんですよね・・・。」

「パスタはずーっと麺類食べてるんで・・・抵抗が・・・。」

プロのカウンセラーならこの時点でゴールが見えます。

主訴は・・・夜ご飯どれにしようか迷ってる。
だったので・・・最早、最も食べたいと思ってるものは
ひとつに決まってるって言ってるようなものです。

そう、カレーですね。
(ひとつだけ店の遠さを話してるんで食べたくない理由じゃない。)

これに気付かせる言葉がけをして(僕の中では後3手ぐらいでしょうか。)
カウンセリングを終えます。

アドバイスはしていないけど、しっかりと主訴に答えを見つけさせる。

クライアントさんの頭の中を整理していくっていうのはこういう事です。

安易に何かを選ぶと、クライアントさんの本音が見えないまま、
答えを出してしまう可能性がある訳です。

そんなことをしないのがプロ。

あなたは安易にアドバイスしていませんか?

問題解決!って思ってるだけで実は全く問題解決になっていない。
後日も同じ事で悩む相談者を目にするかもしれません。

それはあなたのアドバイスがその相談者の人生に
有益な影響を与えていない証拠です。

様々な事業者、窓口とあなたが適切に出逢えますように

こもっと!頑張らせていただきます。