あなたにこもっと!
こもっと編集長の山田です。
精神疾患や精神障がいと言われてしまった方や
心にモヤモヤっと悩みを抱えていらっしゃる方の
メンタルケアと自己実現、人生改善をテーマに運営してる
ララホームという施設を実は僕は経営、運営しておりまして・・・。
そこでは職員達のメンタルケアを目的にスタッフ会議を毎日やっています。
そのスタッフ会議の際に日中支援のやり方がテーマになった。
というか・・・、
僕が新人社員や入りたてのパートさんにクイズを出したんだけどw
「真面目な話は勿論。アホみたいな笑い話も含めて、
全てを意味があって行っていますが、どんな意味があるでしょう?」
爆発的に笑顔の時間が後半1時間にあり、
その時間に関して、色々な疑問も含め、話があったので出したクイズに
パートさんは「色んな会話について来られるようになる為!」
と答えていました。
めちゃくちゃ素直に考えればそうですよね。
ですが、そうではありませんw
究極言えば、別にくだらない話をみんなが出来る様になったところで、
社会性のある生き方に直結していくとは言い切れませんし、
対人関係を良好に保つ秘訣になる訳でもありません。
あと、そんなロープレをいくら続けたところで本番、アドリブの場で
それが活かせると考えるのは、無理があります。
学校の教科書で英語を学んでも
海外の方と話せるようにならないのと同じですw

このクイズの答えを導き出すには、
そもそも、精神疾患や精神障がい、心に悩みを抱えやすい方って
どういう人なのか?というのがとても大事になります。
皆さんはこんな言葉を聞いた事がないでしょうか?
【真面目な人ほど、精神を病みやすい。】
昔から「憎まれっ子世にはばかる」なんて言葉がありますが、
意味は、人から憎まれるような人程、逆に世間では幅を利かせ、
威勢を振るうものであるという事です。
憎まれっ子は言うなればタブーを冒す者でしょうし、
人に好まれようと動く者、人に迷惑をかけまいと計算する者の逆。
真面目にルールを重んじて生きていない人の方が
世に出た時に幅を利かせていく、
つまり・・・
社会性を持ちながら成功者として生きていく事が出来る!と
言い切ってる訳です。
真面目に頑張っているのに・・・、社会では幅を利かせられない。
何とも切ない結果です。
故に悩みます・・・。故に精神的にも苦しくなっていきます。
とは言え、ルールを重んじ、他者を気にし、
憎まれぬように生きていくあなたは、今の自分を崩す事が出来ません。
そこにララホームという施設でこんな経験をします。

バカみたいな会話で笑っている人達を目にする。
聞けば、みんな仕事してなかったり、みんな精神的な病を抱えてたり、
色んな悩み、苦しみ、昨日まで死のうとしてた・・・とか、
え?でも笑ってるの?現実逃避?なんだろう??
最初は何で笑ってんだかわからず、アウェイ感を感じるかもしれません。
しかし、会話に混じらされたり、聴き取りの様な事をされてる内に、
気が付いたら自分も笑ってて、その中の一員に
間違いなくなっていってるような気がする・・・あれれ???
そういう中だから、あなたの自然なチャレンジが始まります。

『こんな事言ったら失礼かな?』
真面目にルールを重んじてきたあなたには抵抗があります。
しかし、目の前で会社の代表である人間に
「マジサイテー!」って笑ってる社員がいる。
「雇用主にこの言葉投げられるって凄くね!?」と
利用している障がいがあるという人達に
笑いながら疑問を投げる代表の姿がある。
重んじてるルールが崩れる光景だ。
『早く仕事しなきゃ!!!』
真面目に常識を重んじてきたあなたは
当然のように自分を追い込もうとします。
しかし、目の前で「仕事辞めて来た!」って笑って話す人がいる。
そこに職員達が笑いながら迎え入れ、その上で質問をしていく・・・
「辞めた理由は自分的に前向きな理由だから大丈夫!」
そう言い切れる状況をその当事者も職員達も認める場が出来、
そっから先はまるで何事もなかったかのように笑い話になる・・・。
この年齢で仕事してないなんて・・・って常識が崩れていく。
『異性との接し方がわからない・・・。』
意識せねばならぬ存在として扱い方まで色々考えて生きてきただけに
物凄く、怖い存在とさえ感じてしまっているあなたは構えが取れません。
しかし目の前で見た目を平気で揶揄しあうような光景がある。
「ハラスメントだ!」と思ったあなたと同じ表現が
場に当然のように投げられたが・・・不思議とそこにあるのは笑顔。
何故だ!?と理解できないあなたに自然と説明のような場が生まれる。
関係性次第である・・・。その言葉の意味がわからないが・・・
可能性のある言葉として、その後も何度も聞く事になる。
人間関係に存在すると思ってた複雑なルールが壊れていく。

精神的に悩みがある人、障がいのある人が
職員達よりもしっかり色んな話をしている光景。
職員達が精神的に悩みがある人や障がいのある人に対して、
何かの教えを乞う姿があったり、その逆もあったり・・・
つっこみ、つっこまれ、笑い、笑われ、相談し、相談され・・・
そんな空間でどんどん、真面目で考え込んでいたあなたの
必要と思っていた真面目な部分が崩れていくんです。
お辞儀の角度を学んだり、就職に有利なパソコンスキルを付けたり、
名刺交換の方法や電話対応の方法を徹底的に訓練したり、
マニュアル化された面接対策で面接への恐怖をやわらげたところで、
真面目に決まり、ルールを重んじている人達には逆効果とさえ思います。
何故なら、ルールが増えるからです。
こうすれば上手くいくよを増やし、
世間からギリギリはみ出さない人間を作ったところで
残念ながら、徹底されたルールを守るから
ギリギリはみ出してないように見えるだけです。
そのルールが守れなくなったら・・・マニュアル通り出来なくなったら
一瞬で崩れていくでしょう。真面目過ぎるあなたは
憎まれっ子になる恐怖心に耐えられず仕事場に行けなくなるでしょう。
真面目に勤勉である事が売りの日本人。
その証拠にどんな精神疾患ズブズブの方も、
どんなに施設で色んな問題を起こしている方々も
精神科にはしっかり通い、投薬はどんなにボーっとしてても
守っている方が多いです。なんなら、そこへの信頼は何故か崩さない。
もう10年20年同じ薬を飲みながら、なんとなく落ち着いてはいるけど、
体調不良と好調(?)を繰り返す事を続けている事実があるのにね・・・。
なんて真面目なんでしょう。
ララホームという施設でやってる事は、必要なルールと必要でないルールを
明確に分けていく様な、それを体と心で理解していく様な事をしています。
人は怖い!仕事は出来ない!家事は出来ない!
恋人は、結婚は・・・出来ない!
自分の人生はもはやこれ以上良くならない!
そう思ってる理由に当たるものがどんどん崩れていく。
そういう体験こそ、これから先の精神疾患、精神障がい支援、
なんなら、メンタルヘルスにおける
スタンダードになるべきだと思っています。
様々な事業者、窓口とあなたが適切に出逢えますように
こもっと!頑張らせていただきます。