もくじ
はじめに・・・
子供達の笑い声が扉の向こうから聞こえてくる。
インターフォンを押して中に入ると、優しい笑顔で迎えてくれた
フリースクール流山の代表、原野有理さん。
明るくハキハキとした話し方にはしっかりとした芯を感じる。
裏表のない子供達とのやりとりがそこからも想像出来てしまう。
明るく、自由な空間に僕も居心地の良さを一瞬で感じてしまった。
そんな居場所を提供し続けている原野有理さん。
経緯も含め細かくインタビューさせていただきました。
かなり自由度の高いフリースクールという印象なんですが、
こういう場所を作ろうと思った経緯から聴かせてもらって良いですか?
私自身が小学校4年生の夏休み明けから学校に行っていなくてw
そう、不登校だったんですw
当時は茨城県の方に住んでいまして、こういった居場所もそもそも無くて、
適応指導教室っていう学校の先生達がやっている、
教育委員会が作った場所に行ったりもしてたんですけど、
結局、学校に戻す為の場所なんですよね。
だから、なんか頑張って、大人の顔色を窺いながら、行事に顔出してみたりとか、
給食食べに行ってみたりとか、部分登校とか頑張って行ってみたりしてたんですけど、
それもやっぱりしんどくなっちゃって、家に引きこもっちゃったんです。
小学校6年生ぐらいの時にガッツリ1年は学校行かず、
家に居て、お風呂にも入らない・・・みたいな感じになったんです。
でも、それも割と母が認めてくれてたりして、
あと、親の会作ったりとかしてたので、
家がしっかり居場所になったんです。
おうちで安心して過ごせるなぁ・・・って思って過ごしていたら、
元気になって来たので、高校から学校に行くんですけどねw
そう言うのが原体験としてあって、自分の経験とかも踏まえて、
子供の教育とか、その辺に興味があったので、
大学で教員免許を取りましてw
で、流れで中学校面白いかも!っていう感じで、中学校の臨時採用教員になりました。
でも、半年しか持ちませんでしたねw
あら。志もあったのに、ちょっと違ったんですかね?
その辺ってお聞きしても大丈夫ですか?何故半年で駄目に?
あ、全然大丈夫ですよ。自分が学校に行ってなかったので、
公立の中学校に【楽しいんじゃないか】っていう夢を持っていたんですよね。
でも実際、教師としてそこに関わってみたら、
校則でガッチガチに固めて、縛られる子供達。
綺麗に整列しないと怒られる子供達。
私語をすると細かく注意を受ける子供達。
そんな感じで言われちゃうから反抗してる子供達。
そういう色んな状況が目の前にあって、勿論その中に不登校の子達もいて、
たまに学校に不登校の子が来た!ってなったら、
先生達が慌てふためいて・・・ろくに対応も出来ない・・・。
別室登校してる子に対して、先生もつけずに放置・・・。
なんかがんじがらめな生徒、先生の様子を見てて、
私は段々その中にいるのがつらくなってしまったんですよね。
そうですよね。元々当事者であり、そういうのが嫌だった訳ですもんね。
そうなんですよね。どんどんどんどんつらくなっていく中で、
もう、嫌だなぁ・・・って思ってしまって・・・
元々任期が半年って決まっていて、
それが終わったら、また次の中学校って話だったんですけど、
1校目の任期が終わった段階で、もう次は良いです・・・って話をさせていただいて、
もう教師としての生き方は辞めてしまったんですね。
その後は、夢の無職生活w
本当に結構ダメージ負ってしんどかったので、おうちにゆっくり引きこもって
でも、そうやって引きこもってる中でも、
「若い人に何か関わりたい。」
って想いはずっとあって・・・
子供に関わる現場に行ってみたいなぁ・・・っていうのが内側の奥底にある感じと、
いや、もう、外に出るの怖い!っていう想いのせめぎ合う中で
2年半ぐらいですかね、過ごしていました。
その中で、うちの母が立ち上げた親の会の繋がりで、
フリースクールネモさんっていうところのイベントとかに誘われて、
外に出る様になって、そんな感じでちょくちょくイベントとかに顔を出している時に、
当時のネモさんの代表の方に、
千葉県の柏の葉にあるフリースクールで女性スタッフを探しているんだ。
ってお話をいただいて、
しんどかったら辞めてもいいから、一度行ってみて欲しい。
って事で、楽しみ半分、不安半分って感じで行ってみたら・・・
もう、この雰囲気ですっ!凄い居心地が良くて!!(笑)
これは中学校と全然違う!
子供の顔も、そこで働く大人達の顔も全然違くて、
みんなリラックスして来てるし、ここが好きで来てるっていうのがわかるような、
そんな感じで・・・、もうずーっとフリースクールに関わらせてもらって、
今年で8年目ですw
だから最初はボランティアスタートで、今に至ってます。
素敵ですね。ご自身の経験も活きる場に出逢ったんですね。
昔の話になりますが、有理さんご自身は
何故学校に行けなくなってしまったのでしょうか?
ホント子供の頃は全くわからなかったです。
20代過ぎてようやく言葉に出来るようになってきたようなもんなんですけど、
女子同士の強い結びつきみたいなものに付いていけなかったんですよね。
派閥とか・・・同じ、ピンクのキャラクターものを持ってないとハブられてしまうとか、
トイレに一緒に行かないと、付き合い悪いって言われちゃうみたいなのとか、
そういうのが私にはきつくて・・・、
私はピンクじゃなくて青が好きだしっ!とか、私は今トイレ行きたくないしっ!とか思いながら、
でもハブられたくないし、イジメられたくないし、で頑張ってたんですよね。
その中でも微々たる反抗したりとかもしてたんですけど、上手くいかず、
それで居心地がどんどん悪くなっていっちゃったんです。
更にそこに追い打ちなんですけど、
私自身がめちゃくちゃ大人の顔色を伺うような子供だったので、
先生や、親とかにめちゃくちゃ気を遣っていたんです。
例えば、ノートに漢字を書いてきなさいっていう宿題があった時に、
私の中でノートに書く文字はめちゃくちゃ綺麗でなくてはならない!っていう
ルールのようなものがあったので、
1回綺麗に漢字を書く為に、綺麗に書く練習をチラシの裏にして、
綺麗に書けるな。っていうタイミングでノートに向かうっていう・・・。
そういう宿題のやり方をしていたので、どんどん疲れる訳ですよ。
で、
どんどんどんどん朝起きるのがつらくなって、
朝、体が動かなくなって、着換えられないし、ご飯も食べられないし、
っていうのが続いていって・・・不登校!って感じですね。
そこから、高校で復帰する訳ですけど、
ご自身の気にし過ぎてしまう癖は、その頃どうなっていましたか?
あ~、それは相変わらずキツキツな感じだったんですけど、
一度小学生の時に引きこもって、家という場所がしっかり居場所になっていたので、
何かあったらここに帰って来れるなって、
この家に帰って来れば大丈夫だなっていう、
保険と言いますか、そういうものがあったので、
外に飛び出せる、旅立てる勇気というのは持ちやすかったように思います。
後は、高校がちょっと特殊なところで、寮生活だったんです。
で、色んな学校をドロップアウト、中退とかした子達も来るし、
障がい者も来る、私みたいな不登校の子も来るし、非行に走っていたっていう子達も来る
っていうような場所だったんです。
そこで1年生の頃はまだ良い子ぶりっ子ちゃんしていたんですね私。
で、それをめちゃくちゃギャルに怒られましてw
先生とかもフォローしてくれたりしたんですけど、
なんかそうやってハッキリ言ってもらって、自分の事を考えたというか・・・。
だからそのギャルに自分の内側で起こってる事や、色々気を遣ってしまう事とか伝えたりして、
そこからお互い、挨拶できるようになったりして、なんか上手くいった気がしてw
そっか!正義を振りかざしたり、大人が評価するような事ばかりする事が、
周りから見たら、とても腹の立つ事なんだな!って気付いたんですよね。
なるほど!じゃあ、高校行きながら、少し力抜いて良いのかも~って
気付いていく感じだったんですね!
そうそう!
僕、仕事柄ルーツが気になってしまうんですが、親の会を作ったり、
家が居場所になったり、凄く親御さんは理解あるように聞こえたんですが、
何故、大人の目を気にするような思考を持ってしまったんでしょう?
あ~、なんでそうなっちゃったんだろうなぁ・・・。
でもやっぱり両親だったと思います。
母が学校の先生だったので、兄が2人いたんですけど、
一番上の兄はお勉強が出来るタイプで、二番目の兄はお勉強が嫌いなタイプだったんです。
その二番目の兄が凄く嫌がりながら塾に連れていかれてるのとか、
泣きながら夜の9時まで宿題やってる姿とかを妹ながらに見ていたので・・・
私はそうはならないぞ!もっとお母さんに怒られないように上手にやるんだ!
みたいなwそういう感じはあったかもしれませんね。
そんな感じのお母さんだったけど、不登校には柔軟だったんですね。
いや、最初は柔軟では無かったですよw
やっぱり、朝は起きなさい。でしたし、学校には基本行きなさい。だったし、
どうしても学校に行けないんだったら、せめて、学校の時間は同じような勉強を家でしなさい。
みたいな感じでしたね。
だから、母がお手製の教材とか作ったり、跳び箱が出来なかったので、
母が廃材を持ってきて、お庭に埋めて跳び箱に見立ててやらせたりとか、
今考えるとヤバいっすね(笑)
割と強制的だったんですね!
そうですね。ニコニコしながら色んな事をやらせる母だったんですけど、
それで私が全然元気にならなかったので、
むしろ、どんどん元気がなくなっていったので・・・、
母も悩んでいたんですかね。
私が通っていた適応指導教室のお母さん達とファミレスで話してたら
物凄い盛り上がったから、そのまま親の会を立ち上げちゃおう!って話になったらしくて、
親の会を立ち上げて、その間も色んな本を読んだりとか、
色んな精神科医の方を呼んでの勉強会みたいなので勉強したりとかして、
このままじゃ子供にとって駄目なんだな。
まず、家が安心安全でなくてはいけないんだ。
って学んだみたいなんですね。
何かを強制してさせるとか、親が色々用意して子供にさせてみるとか、
そういう事をするのが子供にとって良くないって事に気付いてくれて、
そっから、あれしろ!とか、これしろ!とか言わなくなったような気がしますね。
有理さんの中で「おうちが安全かも?」って思えるようになった
キッカケってどんなものでした?
これっていうキッカケはハッキリとはないんですけど、
小学校6年生の時に引きこもって、昼夜逆転してた時に、
母が朝、台所でご飯作ったりしてるじゃないですか?
夜中の間にTVとかラジオとかで得た情報とか、
月が綺麗だったとか、あそこにあんな鳥がいた、とか
そんな夜中の間に見聞きしたことを背中を向けてる母にぶわぁ!って話して、
それでひとしきり話したら、朝の7時ぐらいに寝るっていうのを繰り返していたんです。
その話していた時っていうのは本当に安心してたな・・・
って思いますね。
その時の母って私が話してる事を否定は絶対しなかったんですね。
むしろ、肯定する事もそんなに言ってなかったような気がします。
ただ、感嘆してくれていましたね。
へぇ~!そうなんだ!綺麗だったんだね~!そっかそっか。そうだったんだ!
っていう。手を動かしながらなんで仕方なかったのかもしれませんけど、
あの時間がとても安心だったのを今、振り返ると思いますね。
否定も肯定もしない、穏やかな時間。とても大切なんですね。
今、こちらにいらっしゃってるお子さんって
どんな理由で学校に行かない子が多いですか?
ホント、それぞれですね。それぞれ、色々な理由があるんですけど、
色々見ていると、やっぱり傾向として見えるものはあります。
学校のシステムが合わないっていう子が一定数いますね。
1時間座って、先生の話を一方的に聞いて、黒板に書いてあるものをノートに写して、
どれが必要な事なのかわからない・・・、そもそも自分にとって必要なのかもわからないまま、
ただ、受け取り続けなきゃならない。
こないだ聞いてびっくりしたんですけど、5分前行動がそもそもあって、
その学校だと2分前着席なんてのもあったらしくて、休み時間なんて10分程度しかないのに
そんなルールがあったら、休み時間も縛られてるようなもんじゃないですか!
凄く息苦しいですよね。
それが出来ていないと怒られる。例えば、班だったら、ひとりが出来ていないと班が怒られる。
勿論、学校によるんですけど、そんな話を聞くと、そりゃあキツいよね・・・って。
給食の話も未だに聞きますよ。残すと怒られて、居残りで食べさせられたり、
どうやって嫌いな食べ物を隠すか、捨てるか、それに必死だった・・・とか。
本当に窮屈だなぁって話を聞きながら思いますね。
そうなんですね。そりゃあ学校行きたくなくなりますよね。
ここに最初、恐らく親御さんが連れて来るんだと思いますが、
どんな感じですか?来た当初。
割と元気になってからここに来る子もいるんですけど、元気じゃない状態でここに来る子は
全く目が合いませんね。
やっぱり、塾っぽい・・・勉強させられる・・・
ってイメージを持ってて、連れて来られる子なんかは、ホントそんな感じですね。
ある子の例だと、ずーっとパソコンばかりで後ろ姿だけしか見せてくれない子もいました。
来始めたのは小学4年生ぐらいだったんですけど、
1年、2年ぐらいですね・・・後ろ姿だけでしたw
でもこういう居場所で過ごしていくと、段々振り向いてくれるようになったり、
また、面白そうな話だなって会話に入って来てくれたりするようになったりするんですよね。
その子は今どうしています?
それが!!!
大学受験の為に一大決心して、フリースクールを卒業していきました!
今、予備校にしっかり通って、受験勉強真っ最中ですねw
そうなんですよね!こういう空間でこそ、自発性が養われるんですよね。
促したりする訳じゃないじゃないですか!親御さんの中には理解が
追いつかない方もいらっしゃると思うんですが・・・
そうですね。皆さん驚かれますねw
まず、ゲームに一切制限が無いってところで驚かれるんですけど、
基本的には親御さんに対しては、
「子供にとってもしかしたらこれが良いのかも!?」
って思えたら、入って来ていただく事にしています。
やっぱり、親御さんが求めている事と、私達が提供している事は必ずしも一致はしません。
教科学習がしっかり組み込まれてるような場所を求めている方は、見学に来てもうちには入らないですね。
学習して欲しい!って思ってた親御さんが「これがいいのかも!?」に
変化していく事ってないんでしょうか?
あるとすればどんなキッカケでそうなったりしますか?
とてもしんどいお話になっちゃうんですけど、
もう、自分の子供が全く元気がなくなってしまって、ボロボロで、全く笑わない・・・
そんな状況になってしまってる親御さんなんかは
勉強とか進学とか、余計なものがどんどん取れていくんですよね。
それで
とにかく笑顔だけ見せてくれるようになってくれればいい!
元気に生きていてくれさえすればいい!
そんな感じで求める事が最小限になっていくような気がしています。
でも、最近は親御さんも自由な考え方を持っていらっしゃる方が増えて来てますよね。
だから、
お子さんが学校行ってしんどい!って訴えた段階で、じゃあ自由に過ごしていいよ!
そういう方向性で行こう!って定めて、すぐにこういう場所を求めて動かれる方も増えてきてはいますね!
自由に過ごして良いよ!って許せるようになった親御さんは
お子さんへの将来の期待ってどういう風に整理していらっしゃいますかね?
そこは本当に難しいですよね。自由に過ごして良いよ!ってなったからって、
不安がゼロな訳ではないでしょうし・・・、
でも、こうやって縛られず、自由に自分の発想の中で生きる事をしていると、
子供って自分の人生を自分で考えるようになっていくんですよね。
中3の年齢になっている子供達に声をかけて、強制ではなく自由参加で
中3の進路ミーティングみたいなのをうちでもやるんですけど、
色んな情報を知ってもらいつつ、希望を聞きつつ、っていうやり取りがやっぱり大事ですよね。
親御さんから進路とかの悩みを聞かせていただくと、
やっぱり高校進学は結構、心配されてる方が多いのは事実です。
よくあるのは、親の会とかで親の方からのモヤモヤに寄り添いながら、
スタッフの持っている情報や経験をお話しています。
その中で、うちの高校コースについてもお話します。
千葉にある明聖高校の中野キャンパスと提携を結ばせていただいて、
ここに通いながら、学籍は明聖高校に置かせていただいて、明聖高校の通信制のカリキュラムを
ここのスタッフや友達と取り組む事によって、単位を取っていって
高卒の資格を取るっていう仕組みも作ってます。
で、卒業後の進路相談とかも出来るので、指定校推薦とか就職に関しての相談とか、
そういうサポートも受けられます。っていう説明も親御さんにはさせていただいてます。
ただ、勿論、そういう道もありますし、高校もまた別の高校を目指す道だって当然ありますし、
高校行かない道も別に悪いわけではないので、それらも全てお話した上で、
ここの子達、本人に選んでもらう事が一番大切ですっていうのも保護者会では常に伝えている事です。
ここのフリースクールから卒業して、今こんな事やってる子がいますよ!
っていうのだと、どんな例がありますか?
私が今まで関わった子達で言うと、
ホント、普通の公立とかの高校を出た子達と別に何も変わらないですよね。
大学に行ってる子もいますし、高校も自分で選んでしっかり通ってる子もいます。
なかなか全日制のところに朝からしっかり起きてバリバリ行く子は少ないですけど、
定時制とか通信制とかの高校を選んで、そこから大学に行くようになった子もいますよね。
僕、色々なところで今、不登校関係の方々と話させてもらったりしてきて、
段々わかってきたのが、問題としてるのは大人達だけな気がしますね。
子供達は本当に普通ですもんね。
この問題ってどう解決されていくべきと考えますか?
学校のシステムの学校しかないのがそもそもおかしいと思っているんです。
やり方が一種類しかないっていうのが変なんですよね。
みんなそれぞれ生まれて来て、その時から多種多様な感性を持っていて、
やりたい事があったり、やりたくない事があったりするのって当たり前じゃないですか?
例えば、ラーメン食べたい子がいたとして、学校教育は焼き魚定食だったら、
ラーメン食べたい子は行けないんですよ。それっておかしいですよね?って。
公教育にそれを求めるのが難しいなら、普通にラーメンを提供する場所を作れば良いんですよ。
それが出来れば無料で・・・そういうのが整えば良いなって思います。
ラーメン食べたいなら、こっちの学校。今日はハンバーグが良いから、この場所で・・・
焼き魚定食なら公立の学校。っていう感じで子供が選べるのがベストですよね。
オーストラリアに研修で行った事があるんですけど、
あそこなんかはそんな感じの教育スタイルですよね。
教育大国と言われていないような国の北欧とかそっちの方もそうですけど、
そういう国の方が教育はとても柔軟で子供達がイキイキ育つ場を提供できてる気がします。
転校っていうのが本当に気軽に出来ちゃう、そういう仕組みなんです。
その場所が嫌だったら場所を変えるって大人だって当たり前にやってる事じゃないですか?
子供達にそれを許さないっていうのはどうも変ですよね。
若いうちに変な話、フリースクールとかに出逢ってるのって
大きいかもしれないですね。
柔軟性というものが維持されたまま大人になる訳ですもんね。
あ~、そうかもしれませんね。
変な偏見はあまりないですね。
性的マイノリティの人たちに対しても、自分と違うから嫌だとか、気持ち悪いとか
そういう風に言う子は少ない気がしますね。
そもそもみんな違うし、年齢も様々、学校行かない理由も様々、
ゴチャゴチャで存在しているので、当たり前になってるんでしょうね。
じゃあ、ちょっとまとめに入っちゃいますが、
親が縛られてしまうと子も縛られる。僕はそう感じてるんですが、
頭でっかちになっちゃってる親御さんに言葉をかけるとしたら何でしょう?
なんだろうなぁ・・・
生きてるって事以外、何か求める事がありますか?
って思います。それ以上を求めてしまうのもわかりますけど、
求めれば求める程にどんどん不幸になっていくような気がしちゃうんですよね。
赤ちゃんって生きてるって事だけで認められるじゃないですか?
『あ!息してる!』って。
あれが究極ですよね。
存在してるだけで素晴らしい!生きてるって素晴らしい!
ってそういう風に思ってもらえたら・・・いいなぁ・・・。
原点回帰ですよね・・・僕も子供を持つ親として響きます。
では、今現在、おうちでたまたまこの記事を見つけた不登校や引きこもりの
当事者の方にはどんな言葉をかけますか?
世の中って、どんどん良くなっていってるんですよ。
生きづらいなぁって思ってる人って世の中に結構いて、
生きづらい人同士が集まって生きづらいコミュニティーを作ってるところも沢山あるので、
生きる世界はひとつじゃないですよ。
生きやすい世界で生きましょう!
終わりに・・・
インタビューさせていただく中でも
絶えず聞こえてくる笑い声。
のびのびとゲームをやりながら、友達とはしゃいでいる子供達の姿には
当然ながら、不登校であるとか、社会的にどうなんだ?とかいう
問題は一切感じない。
こうしている瞬間も行きたくないのに学校に行き、
ひとつも笑顔を出さない子も居るんだろうと思うと・・・
何が良くて悪いのか・・・ハッキリ言えない。
有理さんのお話しにはとても自由で、子供達の可能性を信じたものが多く、
こういう大人のところでこそ、のびのびと自発的に子供は育つんだ!
そう、改めて想う山田なのでした。
☆原野さんのいらっしゃるところ☆
施設名 | フリースクール流山 |
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住 所 | 〒270-0121 千葉県流山市西初石3-103-5 グローリア初石Ⅱ401 |
営業時間・定休日 | 月~金 10:00~17:00 |
対応地域 | 千葉県全域 |
対 象 | 児童未成年成人 |
対応内容 | 復学学習支援居場所 |
公式サイト | https://fsnagareyama.org |
インタビュアー:山田賢明
編集:山田香綸