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Pick up インタビュー メンタル系フットサルサークル MKエフシー 代表 降屋 守

2026.02.12

メンタル系フットサルサークル MKエフシー 代表 降屋 守

はじめに・・・

穏やかな空気、軽い雰囲気の中に礼儀正しさのある言葉遣い。
しかしながら、上着から覗く服は見事なサッカー仕様。

それに触れると笑顔で上着を脱いでくださりました。

サッカー少年のような笑顔の奥にある
この活動自体の目的も含め、興味津々の編集長、山田。
普段は語らない降屋さんの赤裸々な部分も
大いに語っていただきました。

編集長
編集長

早速、インタビューさせていただきます。よろしくお願いします。
メンタル系フットサルサークルのMKエフシーですが、
面白いですよね。メンタル系っていうところが・・・w

 はい。今、私は本業として若者支援をさせていただいてますが、
この活動に関してはあまりそっちと紐づけしたくないと思っているんです。
あくまでも個人的な活動として楽しんでやっているんです。

編集長
編集長

個人でやってるんですか!?凄いっ!大変でしょうに・・・
何故個人的にそういう活動をしようと思ったんでしょう?

私、もともとメンタル当事者だったんですよ。 

メンタルクリニックユーザー、精神科ユーザーなんですけど、
クリニック内のそういった方々が集まる居場所にも参加したんです。
そこでメンバーともうちょっと体を動かせる場を作りたいよねって言ってた事がキッカケで、
クリニックの近くのボールを蹴れる場所でボールを蹴ってたんです。

詳しい流れで言うと、そこの居場所で同じようにメンタル疾患を持ってて、
メンタル当事者達の為のフットサルサークを立ち上げてた方がいたんです。
その方の活動を見ていたんですが、結構、その方自身もメンタルユーザーだから、1人でやるの大変そうで、
降屋くんもやってみれば?って言われて、ある程度そこでノウハウを教えてもらって
準備も出来たからっていうので、個人的に立ち上げたっていう感じですね。

編集長
編集長

降屋さん自身がメンタルで悩んでいたという話ですが、
デリケートなお話ですが、それは具体的にどういう感じだったか
聞いてしまってもよろしいでしょうか?

はい。大丈夫ですよ。

メンタル不調、詳しく言うと気分障害になって
ひきこもり状態になっていたことがあったんです。

療養することで気分障害は改善したのですが、
ただやっぱり社会に出るのに生きづらさっていうのは感じては過ごしていました。

でもやっぱり体を動かすと気持ちいいよねって、クリニックで出逢った人達と話して・・・
そこでボールを蹴り始めたんですよね。本当に純粋に体を動かすと気持ちいいよねって。

編集長
編集長

それって降屋さんが何歳ぐらいの頃でしょう?

これがですね、MKが2010年に立ち上げたから・・・ 16年前ですね。
あ、結構前ですねw

編集長
編集長

その時のご自分の事をどう思っていましたか?っていうのも、
一般的には社会人で、周りは仕事したり色々やってる訳じゃないですか。
気分変調症っていうのを抱えながらどんな心持ちだったんでしょう? 

やっぱり後ろめたさですよね。

ただやっぱり同じ状態や状況の人とボールを蹴っている時、
同じように仕事が出来なかったり、何して良いのかわからない状況があったりするから、

後ろめたさみたいなのは、仲間達とフットサルをする時はなくなっていたんですよね。

それがこのMKエフシーを続けるメリットかなと思うんですよね。

編集長
編集長

降屋さん自身がそういうご病気で、周りに声をかけていった訳ですけど、
その時の反応ってどうでした?皆さん抵抗はなかったんでしょうか?

もともと居場所でも運動プログラムの中でボールを蹴る機会はあったんです。
でも、やっぱり居場所のプログラムって凄く枠組みがあって、
なかなか思いっきり出来ないなぁっていうのがあって、
プログラムの後にみんなで集まってボールを蹴ったりしてたんです。

なので、むしろ最初は凄くみんなやる気で、結構人も集まっていたんですよ。

編集長
編集長

継続していく中で何か難しい事とかありましたか?

そうですね・・・。なんだろうなぁ・・・。
ただね、やっぱり本業じゃないから、マネタイズな部分とかそこまで意識しないから
そこは本当に気軽にやってたかなっていうので・・・、

強いて言えば、人集めかなw

やっぱりこれだけやってると、かなりメンバー入れ替わってるんですよね。
しかもやっぱり中にはずっと居場所に通ってる方もいるので
メンタル不調で入院したり、逆に体調が良くなって時間や体力の余裕がなくなって
MKエフシーに参加できなくなった方もいたりとか、
そうなってくると、本当に人が数名しか集まらなかったりっていう時もあったりしますからね。
そういう中で結構人が少なくなった時期なんか、
どうやって人集めしていこうかなってちょっと迷ったりした事もありました。

編集長
編集長

ちょっと降屋さん自身に迫ってしまうんですが、
僕は、降屋さんの本職の方も知っていますが、MKエフシーやりながら
若者支援に関わっていく事になった流れってどんな感じだったんでしょうか?

僕が今、働いている法人自体が当事者の人達をスタッフにしていくっていうのを
積極的にやっている団体だったんです。

その中でそこに関わって仕事をするようになって、凄く忙しくて・・・、
忙しい中だからこそかもしれませんが、不思議とMKエフシーが良い息抜きになるっていうか、
逆に帰って仕事がしっかり確立したから、MKエフシーは本当に自分の趣味というか
個人活動として独立して、あまり気負わずに出来るようになったかなっていうのはありましたね。

編集長
編集長

この活動自体が今の降屋さんを支えている部分もあるって事ですね。
一緒に活動していた人が改善していった例とかで
お話しいただけるものはありますか?

そうですね。 
来る事でとりあえず人とのコミュニケーションが取れるようになっているのはありますよね。

MKエフシーではね。私ひとつずっと大切にしている事があるんです。
それは・・・制度とか、私がやっている本業とは別の軸でやりたいと思ってて、

あえて治療とかそういった尺度で見ないようにしているんです。

本当にその場だけ用意して、ただただフットサルが出来る場にしていこうと思ってるんです。
なので、最初がどうで、通ってるうちにどういう風に良くなったとか、
思わないようにしているんですけども、その中でもちょっと見えてくるのは・・・、

全ての方じゃないけど、来てくださってから仕事をし始めた方が何人かいますね。

ただそこで私も仕事出来たね!みたいな風に言わないで、
あくまでもフットサルを一緒にやってる仲間としての話だけにしているので・・・

場所として、変に人との差を感じなくて済むように意識はしています。

編集長
編集長

場所としてフットサル以外の目的が入ってしまう事をなくしているんですね!その方が気軽に参加を続けられる方もいますもんね!
ちなみに試合とかあったりするんですか?

実はですね、精神科の先生が関わっているフットサルカテゴリーがあって、
ソーシャルフットボールって言うんですけど、
そこは障害者手帳を持っている人達しか出場出来ない競技カテゴリーで、
そこはがっつり試合って雰囲気ではありますね。
MKエフシーはむしろ個サル(個人参加型の集まり)って言うんですかね。
どこかのチームに所属している人も所属していない人もみんな来れる場って言うのも意識したいので、

チームとしては試合への参加はしていないんですよ。

MKエフシーはチームっていうよりもサークル。
逆にもっとチームとしてがっつり試合やりたいっていう人は、
ソーシャルフットボールに登録しているがっつり系のチームでやった方がいいかもしれないです。

試合をやっちゃうと結構ね、勝ちたいっていう気持ちが生まれると、
また雰囲気が変わっちゃうのでね。

実力の差とかでね。楽しめない人が出てきちゃうのも違うかなぁ・・・って。

そこがね、私のもうひとつの拘りのところっていうかね・・・
上手い人がすごいガツガツいっちゃうっていう雰囲気にしたくないっていうのがあるんです。

やっぱりこのサークルがあるという事で楽しみが増えた!っていう人が、
少しでも増える事を願っているんですよね。

ただ私は場だけ作って、そこをどう利用してもらってもいいかと思ってて。
本当にボールを蹴りたいっていうだけでもいいし、
そこをきっかけに就労に行きたいっていう人もいてもいいですけど、
MKエフシーでは支援者面しないようには気を付けていたりします。

だから私に時々、相談する方もいるけど、それはMKは相談する場じゃないからっていうので、
ちょっとあえて、完全に切り分けて例外的にどうしても就労支援してほしいって言った方がいて、
それはもう迷ったけど、うちの本業に繋げ本業として支援した方はいますけど、
あくまでも例外ですよねw

編集長
編集長

ホント、格好からも感じてしまいますが、フットサルが好きなんですね!
ちなみに降屋さんはいつからサッカーやっているんでしょうか?

それこそさっき居場所のプログラムでって言いましたけど、

そっからボールを蹴り始めました!(笑)

編集長
編集長

そうなんですか!凄い!本当にメンタルの事があってからなんですね!
精神的に色々あった事とフットサルが同時進行なんですね!凄い!

そうなんですwなので、やっぱりMKエフシーって色々言っても自分の為にやってるところがあって、
自分がこうやって社会的に貢献するっていうのもある一方で、
フットサルは好きだけど、実際に千葉県のフットサル事情って凄く実はレベルが高くて・・・、
通常のフットサルサークルって、私なんか全然下手で相手にされないかもしれないけど、

やっぱり気持ちよくボールを蹴っていたいし・・・
だからMKエフシーをやってるんですよねw

メンタル系の人達って優しい方多いから・・・、だから・・・、
ホント私が楽しいからやらせてもらってるっていう・・・そんな感じなんですよね。

編集長
編集長

その居場所プログラムで始めたわけじゃないですか。
ズバリ、サッカーの魅力はなんでしょうか?

あのー、やっぱりそのー、ボールを介したコミュニケーションだから、
寡黙状態とか、なかなか喋れない人も、ボール蹴ってたら、あのー、なんていうのかな、

もうひとつのコミュニケーションになるんですよね。不思議と。

そういう意味では、必ずしもサッカーとかフットサルが良いって言うわけでもなくて
こういった場作りが大事なんですよね。

私はむしろね、共通の何か、フットサルでもサッカーでも野球でもアニメでも
好きなことで繋がるっていうのは凄くいいなと思ってて、
やっぱり私の本業とか福祉サービスって、どっちかっていうと、
出来ない事とか、生きづらさで繋がるケースが多いじゃないですか・・・?
そういった繋がり方も大切だとは思うんですが、

そういうんじゃない、生き生きできる事で繋がるって凄く良いですよね。

今まで無職だったとかひきこもってたとか、そういった方が通常の福祉サービスだと、
仕事出来るようになったり、進路が決まったらその場に居つかなくなっちゃったりするけど、
好きなことで繋がると、結構就職決まったりとか次のステップに移っても、
ずっと継続して参加してくれたりして・・・。そこで近況報告しあったりして、
そういうのがとても素敵だと思うんです。

編集長
編集長

素敵ですね。インタビューもまとめに入っていこうと思うんですが、
このMKエフシーで今後を目指していこうとしている形とか、
どんな風にしていきたいっていうのありますか?

フットサルとかサッカーって、どっちかというとガツガツしちゃう人もいらっしゃると思うんです。
そうではなくて、好きなもので繋がるっていうのが良いと思っているんですよね。
さっきも話しましたけど・・・。

ひきこもってたりとかメンタルユーザーでも
サッカー好きだとか、昔フットボール好きだったっていう人が、昔やってたよねって繋がるケースって
本当に多くて、県内に好きで繋がるメンタル系の場所がもっと増えるといいなと思っています。

社会人サークルじゃなくて、メンタル系っていうちょっと補助線があった方が、
当事者達だったりとかも構えずに済むだろうし、そういった場がたくさんできるといいなと思ってるんです。

MKエフシーっていうメンタル系の個人サークルで割と長くやってきたんで、
以前、MKエフシーを参考にしてメンタル系の野球サークルを立ち上げた方達がいるんですけど、
そういうのはMKエフシーのブログで紹介するよって言って、サポートしているんです。

そんな感じで今後も、こういうサークル立ち上げたい!とかそういう方のサポートをしたり、
プラットフォーム的になって、ブログなどで紹介出来るようにしていきたいと思っています。

ちょうど【こもっとちば】みたいな感じでw

編集長
編集長

ありがとうございます。では、このサイトを偶然目にした
ひきこもり当事者のご家族だったりにお伝えしたい言葉はありますか?

そうですね。これはMKエフシーのブログのトップにも書いてるんですが、

とは言っても初めての場所に参加するって凄いプレッシャーだと思うんですよ。
私、ひきこもりの方っていうのは、もちろん参加出来たら良いけど、

参加を葛藤するのも凄く大切だと思ってて・・・

まず、いきなり何かに参加してみようとするのは凄くハードルが高いと思うから、
まずブログを見て、こんな感じかなって感じてもらいたいですね。

実際私のところにもブログを見て、メールで参加していいですか?ってお問い合わせが来て、
で、1年後にフラリと来た方がいたりするんです。

恐らく、その方はメールを送ってから1年間、
ずっと参加しようかなどうしようかなって葛藤してたと思うんですよね。

そういう時間も意識は外に向くし、良いなぁって思って、MKエフシーのひとつ特徴としているのは、

予約不要で、今日来れるかなっていう時にいつでも来てくださいってやってるんです。

やっぱりメンタル系の方で予約しようとすると、行かなきゃいけないとかってなっちゃう方もいると思うんで、
予約なしで良いから、なんか今日行けそうだなっていう日に
フラッと来てくださいっていう風に言ってるんですよね。
まずはブログ見てみて、で、行けそうだなっていう日にフラッと来てくれると
すごい嬉しいですっていうところですね。

編集長
編集長

ありがとうございます。降屋さんのフットサルの始めた時期もそうですし、
今回のお話は当事者の方でも勇気になった方も多いのではないでしょうか。では最後に、たまたまこの記事を見つけ当事者の方々に
伝えたい言葉って何かあります?

そうですね、本当に凄い小っちゃな一歩でも動き出すと、転がっていくように
動き出していくこともあるよっていう感じかな。どこでもいいからね。

ちょっと小さな一歩を踏み出すだけでいいんですよ。

でも難しいんだよね。なかなか言い切れないですよね。
でもね、家族や、本人ですら「こんな一歩意味あるの?」っていうぐらい
小さな一歩でもいいと思うんです。まずは参加するまでいかなくても
【こもっとちば】見て、ここ良いなぁと思ったりとか、
ブログで活動を追うだけでも小さな一歩としては十分意味があると思うから、
まずね【こもっとちば】とかあるいはMKエフシーのブログとかを見続けて、
で、たまたま今日は行けるかなって日に参加しなくても、
見学も大歓迎してるから来てくれたらすごく嬉しいなって事ですよね。 

MKエフシーは本当にいつでも大歓迎だし、好きで集まる場所って言ったけど、
中にはフットサルあんまり好きじゃないけど、
みんながわいわい楽しそうにやってる場が好きって人もいて、
それも好きで繋がるっていうひとつの形だと思うので、

フットサル好きじゃない方でも元気もらえれば嬉しいですし、

何よりMKエフシーの特徴って、八割以上は当事者でメンタル系の経験がある方なんですよね。
だから後ろめたく思う必要もないし、気軽に来てくれると嬉しいなと思いますね。

終わりに・・・

サッカーがただ好きだから・・・。
自分が楽しみたいから・・・。

そう語りつつも、
過去のご自身と同じように思い悩んだりしている方の
日常的な重さが少しでもサッカーを通して軽くなれば・・・と、
確かな考え方を持って活動している事も話してくださった降屋さん。

長期間に及ぶこの活動が継続している理由はこの単純な動機と、
深い大義名分とがあるからこそなんだろう・・・と、
自身の活動はどうだろうか?と振り返ると共に、
とてもオープンな降屋さんの姿にフットサルを一緒にしてみたいと
思ってみたりする山田なのでした。

☆降屋さんのいらっしゃるところ☆

施設名MKエフシー
住 所船橋市運動公園・体育館、船橋アリーナ
高瀬下水処理場上部運動広場(タカスポ)
千葉ポートアリーナなどで開催
営業時間・定休日毎月1回~2回開催
対応地域千葉県全域
対 象児童未成年成人高齢障がい者不登校
対応内容居場所
公式サイトhttps://mkfc2010.org

インタビュアー:山田賢明
     編集:山田香綸