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Pick up インタビュー 子ども第三の居場所「CoMADO」一般社団法人まどかこどもレグル 代表理事 嶋本祐子、施設責任者 高橋千恵 

2024.10.15

子ども第三の居場所「CoMADO」一般社団法人まどかこどもレグル 代表理事 嶋本祐子、施設責任者 高橋千恵 

はじめに・・・

木の香りとぬくもりが伝わる真新しい建物内に
絶えず響く、子供達のはしゃぐ声。

暖かな日差しが入り込む大きな窓からは
自然の木々が見える。

隣り合った小学校からの下校途中の子供達も
「後で来るね~!」なんて声をかけていく。

笑顔で応えるのはCoMADOの運営をしている
一般社団法人の代表理事である嶋本さん。

そして、CoMADOの施設責任者である高橋さん。

この場所への想いも含め細かくインタビューさせていただきました。

編集長
編集長

先程、インタビュー前にお二人の簡単な自己紹介をいただきましたが、
高橋さんは保育や教育とは無関係の主婦だったというお話がありましたが、
どういった経緯でこちらに関わる事になったのでしょうか?

嶋本:こちら、横にいらっしゃる方は【千恵さん】って普段はお呼びしてるんですが、
この場所を開いていくってなった時に考えたのは・・・
まずここに来てくれる子供達ががどんな時に心が安らぐかって、それぞれだとは思うんですけど、

食事ってとても重要なポイントだと思ったんです。

食事を一緒にする時はその場所や人の心地の良さを感じていたりするでしょうし、
提供してもらう事で信頼するって事を学んだりも出来ると思うんです。

大人になってからもそういう場所や人を大切にする事や、
誰かを信頼する事って、生きる基盤にもなりますし、
とても大事な事なので、ここではそれを子供達に伝えたいと伝えたいと思ったんです。

なので、

ここCoMADOにずっと居ていただく方は、子供に対する気持ちは勿論ですけど、

食事に対する気持ちがしっかりとある方でなくてはいけない!

ただ、やはりなかなかその全てが揃っている方というのはいらっしゃらなくて、
本当にご縁で、千恵さんと出逢う事が出来て、ちょうどお仕事を探されてるとお聞きして、
是非!CoMADOに来てくださいませんか?とお誘いしたという感じですね。

高橋:ホントただの料理好きで、子供のお弁当作ったりとか、なるべくお惣菜を使わずに作るとか、
自分が好きでやっていただけだったので、まさかそれで役に立てるとは思ってもいませんでした。
やっぱり、自分の子育てに集中してると、家の中の事しか知らないようになっていっちゃうんですよね。

でも、ご縁があって色んな方と話す中で、今の子供達の現状、教育の現場の問題を色々知って

結構衝撃だったんですよね・・・。何も知らなかったけど、そんななんだ・・・って。

で、私に何か出来ないかなぁって、私の好きな事、出来る事で何か出来ないかなぁって
思っている時に、こことの出逢いだったんですよね。

私の微々たる力ですけどもなんか少しでも子供達の為の力になれたら・・・

というだけです。ホント資格とか色々はありますけど、そういうお仕事してきた訳ではないので・・・
でも私で良ければ力になりたい!助けになりたい!そういう想いだけで、やりたい!って
言わせていただきましたw

編集長
編集長

ちなみに今のお話の中にもあったような事ですが、
そもそもCoMADOさんを作ろうと思った経緯って
どんな感じだったんでしょうか?

嶋本:子供達も大人達も凄く防犯意識が高い中で、なかなか学校の先生でも友達でも親戚や家族でもない人と
関わる機会ってどんどん減っているような気がしてるんです。

でも私達が子供の頃って、もっと緩く、色んな人と関わったりとか、
私達よりももっと前なんて、もっともっと密接な関わりとかがあったんじゃないかと思うんです。

知らない大人に怒られるなんてこともそうですし、
よくわからない事してる大人に付いていきたくなっちゃう気持ちもそうなんですけど、
何をしているのか聞きたくなっちゃうとか・・・、お店の人と話してみたら
話し返してくれて関われないようなところに関わらせてもらえる、とか。
そういう風に地域の中でイキイキしている大人達、他人との関わりを持ってもらう事で

大人になる事を楽しみに思ってもらえたらいいなぁって思うんです。

学校や家庭の中での役割、子供達自身の立ち位置って色々決まっていくと思うんですけど、
そこばかりに目が行ってしまう状態ではなくて、
家族とか友達とは違う関わりの中でどんどん視野を広げていってもらえたら、
それが大人になってからもとても大切な力になると思うんですよね。

この場所、CoMADOは自由ですから自由な中だからそういう関わりが学んでいただけるかなって・・・。
そうしていく中で、もしも学校でも地域、そういった支援をされてる機関でも
把握されていないような子供に出逢った時に、
適切な支援に繋げられるような情報提供や発信もしていきたいし、
寄り添って支えられるような場所でありたいなと思っています。

編集長
編集長

こういう場所の必要性を感じるって僕もそう思っているところなんですが、
嶋本さんや高橋さんは普段どんな事を目にして、
こういう場所が必要だと思えたんでしょうか?

嶋本:実は私、普段から割と子供達に話しかけちゃうタイプなんですけどw
子供達の反応が最近はちょっと違ってるように思うんですね。
自然体験活動の担当とかもしているので、その体験活動の中でも、

「これやってごらん。」とか「あ、そこ気を付けてね。」とか
普通に声をかけるだけなんですけど、

ビクついちゃう子とかも居たりして・・・

あまり普段から知らない大人に話しかけられてもいないんだろうなぁって感じるんです。

勿論、それって防犯面から考えて褒められるべきところなのかもしれないんで、難しいところですよね。
大人達の意識を緩めたり、子供達の防犯意識を緩めるっていうのも変な話ですから・・・

なので、

この中にいる大人達は話しかけても大丈夫かもしれない・・・。

って思えるような場があると良いのかなって思ったんです。
まだ数は少ないですけど、子供達だけじゃなくて地域の大人の方々にも入って来てもらって、
子供達と接する機会を持っていただけるような、そういう場にしていきたいと思ってます。

後はやっぱり自分の子供の子育てだけで必死になってしまう親御さんって多いと思うんですけど、
兄弟が居なかったりとかすると、本当にお子さんが異年齢と絡んだ時にどんなやりとりをするのかって
わからなかったりするんですよね。

なので、この場所であれば、異年齢の子達とも関われますし、
親御さんも子供から手を放してホッとできる時間にもなるかもしれませんし、
そういう場所って必要なんじゃないかなって自然体験活動などをやってきた中で
感じていたことをここでやろうとしている感じです。

編集長
編集長

高橋さんは主婦だったというお話が冒頭ありましたが、
地域との関わりって実際主婦だった頃ってどうでしたか?

高橋:印象としては共働きの方が増えてるっていうのはありました。
なので、子供達は鍵を持って学校に行ってて、基本的にはお留守番している、みたいな。
お母さんが帰ってくるまで、公園で遊んでるとか。
またお母さんがいる家にみんなで遊びに行って過ごすとか・・・、

どうしても、大人は忙しい!

子供が自分で過ごす力を持つ必要がある時代なのかなってイメージでしたね。

SNSで情報を得たりすると、一方的な情報ばかりになって、
関わりの中で広がるっていうより、自分の今欲しい情報だけで生きていくような
そんな社会になってしまってるような気はしていました。

やっぱり生で人と接する機会っていうのが減ってしまったからこそ、
なんか視野が狭いなぁって思うんですよね。
親は忙しいから、帰ってきたらバタバタしてて、
明日の準備して、淡々と毎日が過ぎていく・・・。

親以外の大人と接する機会っていうのも、お互いに警戒している中でなかなか持てない。

親以外の人に叱られる経験とか、親以外の人の価値観に触れる機会って
もう少しあっても良いのかなぁ・・・

って思ったりはしていましたね。

編集長
編集長

なるほど。僕、専門が精神疾患だったり、精神障がいなんですけど、
昔に比べると今って自分の情報だけで生きられるって話からすれば
ストレスを感じづらい世の中になってる気がするんですけど、
何故、精神疾患の若年化とか不登校とか増え続けると思います?

嶋本:ストレスフリーだと他のところに意識が向き過ぎたり、
ストレス耐性がなくなってしまうのかな・・・って思います。
軽いストレスを受けて耐性を付けていくのも必要なのかなって思います。

編集長
編集長

あ~!じゃあ変なお話ですけど、この場所の目的には人と接する事での
軽いストレスを感じてもらう事もあるって事ですかね?

嶋本:そうですね。それこそ、外では全然遊んだりしなかった子とこの場所で
「あ、いたんだぁ~。」って感じで逢って、そのやりとりから仲良くなるなんて例もありますし、

外では実はあまり仲良くなかったって子と、同じ空間で過ごす中で
少しずつ話せるようになっていった例もあります。

学校とは違う空間だからこそ見える違った関わり方の中で、
超えられなかった課題と向き合えたりする子もいるんですよね。

あとは、先程、千恵さんがお話してくださったように親との接点もなかなか・・・っていうお子さんにとっては
この場所はやたらと大人達が話しかけてきたりとかする場でもあるんです。
宿題の事とか、学校での事とかやたら聞いてくる大人達がいる・・・その中で、

あ、自分の事、気にしてくれてる大人達もいるんだな・・・

って実感してもらったり、

「ただ一人遊びしたいだけだから・・・」とか、

しっかり自分の考えを大人に伝える事の大切さなんかも感じてもらえたらと思っています。

煙たかったけど・・・大人になってから、あれも想い出だったな・・・って
振り返ってもらえるような・・・そんな関係性がここで築けたらと思います。

高橋:うん。ストレスというより、刺激ですよね。

刺激がない生き方を続けても退屈になっちゃうんですよね。

人と話すのも刺激じゃないですか?でもそれもストレスだって思って避けてしまうと、
凄く自己完結の中で生きてしまうような気がして・・・
今ってなんでも自己解決出来ちゃうじゃないですか?スマホで調べれば出て来ちゃうし。
でもやっぱり人に聞いたりして話してもらう事でしか得られない刺激があると思いますし、
そういうのを大切にして欲しいなって思うんです。

編集長
編集長

今、まだここは開いたばかりではありますが、交流するっていう刺激の中で
子供達にどのような変化が見られたりしていますか?

高橋:最初はそうではなかったんですけど、
段々と毎日来てくれるようになった子っているんですけど、
それこそ段々と・・・

実は学校行きたくないんだ・・・。

って話してくれたりとか、

学校には行ってないけど、ここには来てるんだ。

って話してくれたり、

ここで過ごす事が楽しくて、ここがやっていないと家で泣いちゃってたり、
なんでやってないの!?とか、言ってくれる子が増えて来て、
居場所としてちゃんとみんなに認められてきてるんだなっていうのは感じてます。

全然そんな風に見えない子が

学校でこういうことがあって、実は行けてないんだ・・・。

って話してくれたりとかあって、たまに幼稚園の先生がこの場所に来てくれたりするんですけど、
そのポッと来た先生にそういう事を話したりしてる様子があって凄く良いなぁって思うんです。

色んな人達が話せる相手としてこの場所に居るから、話しやすい人を選んで話が出来る。
そういう環境も子供達にはとても大切なんだろうなって思います。

後は、さっき幼稚園の先生が来るって言ったじゃないですか?その幼稚園の卒園生が小学校に上って
この場所に来ていたりするので、

その幼稚園の先生に逢えるっていうのも嬉しいんだと思います。

やっぱり小学校ってちょっと違いますからね、幼稚園とは。

編集長
編集長

色んな不登校関係のお話を伺ってて、学校行ってないっていうのがあると
学校行ってる子に逢いたくないって言って、活動場所を遠方にする子も
居たりするって聞いた事があるんですが・・・。

高橋:いるみたいですね。同じ空間に。
行ってる子も行ってない子もw

みんなここが好き!っていう感じで来てくれてるので、超えちゃうんだと思います。

ちょっと揉め事があった子とも同じ空間にいたりする事もあるんですけど、
凄く頑張ってチャレンジしてる時間なんだろうなって思いながら見守ってるんです。

編集長
編集長

そういう揉め事があった子、同士ってどうやって過ごしています?

嶋本:やっぱり離れては過ごしています。同じ空間にいるだけでも凄い事だと思うんです。

高橋:割とその集団で来る子なんですけど、そんな感じで集団で遊んでいるんですけど、

揉めてしまった子はひとり離れてる感じで過ごしているんですよね。
好きな漫画を淡々と読んだり、小さい子の相手してくれたり、私達のお手伝いしてくれたり・・・。

編集長
編集長

不思議な話ですけど、学校だと向き合えないけど、
ここだと向き合えるのはなんでなんでしょうね?

嶋本:私が思う事でも大丈夫ですか?

学校って一度、自分の立場が出来てしまったら、
ずっとそれを守らねばならないような気がするんです。

先生っていう人がいて、友達がいて、色んな人達が色んな立場でその場所にいて、
自分も勿論、立場が出来ていって、それを1年間その場所で守らなきゃいけない。

でもここには、

違う学校の子もいる。違う年齢の子もいる。
クラスの中での関係性があったとしても、ここではそれぞれ個になっている。

そういう場所になってるんだと思います。

例えば、何かしてしまっている側の子達にとっても、
あの子がいるっていうのは認識はしているんだと思いますけど、
クラスのように自分のポジションがある訳じゃないこの場所なので、
特に何かをする訳でもなく、この場所を楽しんでいるんだと思います。

学校のクラスでの関係性が崩れているこの場所だから、立場とかを無視していられる場所だから
そうやって学校では出来ない事が出来たりするのかなって思ってます。

編集長
編集長

なるほど!学校とは別の空間だからこそ、立場がないからこそ、ですね。
ちなみに、この空間も学校のように立場が出来てくる事も
あるかもしれない中で、そうならない為にどんな努力をされてます?

高橋:私・・・そもそもそういう立場を作っていくっていうのがあまり好きではないので・・・
私自身の子育てがそうなんですけど・・・

子供だけど、個人なんですよね。

私のモノではない!って子育てしてきたので、お母さんだけど友達。みたいな事を大事にしてきたんですよね。
先生っぽくなるっていうのは、メリットもあるかもしれないけど、ここではデメリットでもある。
いつ来ても、お母さんのような・・・友達(?)みたいでありたいというか・・・。

今こうやって話してる事をずっと思い続けていきたいと気を付けていますかね・・・。

型にはまらない。注意の仕方も「駄目!」じゃなくて、言い方を考える・・・とか。
年齢もそうですし、時期とか、色々な事を気にかけて、テスト期間なら、大変だろうなぁ・・・とか。

常に子供目線で接していきたいって思ってます。

嶋本:私も千恵さんと同じで、子供と大人っていうよりは、人として接する事は意識してますね。
色んな関係性とかはあるかもしれないですけど、個として関わり合う事を大切にしてます。

誰か、お友達と2人で来ている子がいたとして、その子とだけ話したり遊んだりしても当然良いんですけど、

違う子達と出逢って、そこで今までした事ないような話や遊びにも出逢って、
また帰りは一緒に来たお友達と帰れば良いよね。

みたいな関わり方が出来るような場の工夫は考えてます。

何かこちらでちょっとしたイベントを用意したりもそうですし、
ちょっとこの子とあの子を合わせると良いかもしれない!っていう私達の働きかけもそうですし、
マンネリ化してきそうなものを崩す為に地域の人をここに呼んでお話などしてもらう事もそうですし、
元々隣の幼稚園に通ってくださってた子で高校生や大学生になってる子達もいますし、
そういう子達に来てもらって関わってもらうとか、

ちょっと固定化された何かに気まずさを感じてしまってる子達に
新しい風を感じてもらう事って、学童じゃないこういう場所だから出来るのかな・・・

って思うんですよね。

高橋:常に変わっていく。固定しないっていつも話してますもんね。
柔軟性のある施設っていうのは運営が大変になるからってお話は役所の方からもしていただいてて、
そこがこの場所の個性になっていったら良いと思っています。

編集長
編集長

素晴らしいですね。ここに通ってる子供達にこれを学んでほしい!
って願っている事ってありますか?

嶋本:人と関わる事で

生き方の多様性

っていうものを学んでほしいと思っています。

本当に色んな人がいらっしゃる中で、自分はそういう生き方は出来ないし、しないけど、
それも個性として尊重して、そこから学びながら、自分の生き方も確立していくような・・・
そんな学びを得て欲しいなと思っています。

高橋:私、個人の話になってしまうんですけど、中学3年生になる子供がいるんです。
でも実はその下にもうひとりいたんですけど、

6歳の時に突然亡くなっちゃったんです。

その時、もう二度と社会と関われないぐらい引きこもってしまって、
それでもお姉ちゃんもいるし、っていうので頑張って生きてきたんですけど・・・
そんな風に過ごしている中でニュースとか見ると、子供の虐待とか
それで悲しい事件になってしまう事とか流れてくるじゃないですか?

それを見ながら、

何で!?何でうちの子にならないの!?

って本気でそう思ってたんです。私は突然失ってしまったので・・・。
でも、当時の私にはそれで行動を取るような精神力は全くなかったので、
そのままずっと平凡に過ごしてきたんですよね。

なので私の目標、ここで子供達に願う事は・・・

とにかく大人になって欲しい。
大人っていう年齢までしっかり生きて欲しい。

どんな形であっても・・・で、どうせ生きるなら楽しくあって欲しいから・・・
そういう手助けが出来ると良いなって思います。

私は子育てが途中で出来なかったという想いがあるので、ここに来る子供達に、
押し付けるつもりはありませんが、大人になるまでに大切な事とかを
この場所で伝えられたらなって思うんです。

調理室が充実している場所でもあるので、いずれはこの場所でご飯をふるまったりしながら、
まるで家のような感じで過ごしてもらえるようになったら良いなって思ってます。

こういう場所があって良かったなぁって・・・私が本当に良かったと思っているので
そういう風に思ってもらえる場にしていきたいですね。

編集長
編集長

高橋さんのそういった経験もこの場所に活かされていくって事ですね。
今現在、自身のお子さんが引きこもっちゃってる・・・とかで
悩みの渦中にある親御さんや関係の方にかけたい言葉ってなんでしょう?

高橋:私が子供を亡くしてしまった時は、周りの善意が全部悪意に見えて・・・
みんな子供いるじゃん!みたいな感じで、
私の気持ちなんてみんなわからない!って思っていたんです。
人間関係シャットアウトして過ごしていたので、

悩んで、引きこもっている人の気持ちってちょっとわかる気がするんです。

じゃあ、私がなんでこんな風になれたかって言ったら、
キッカケなんですよね。場所や人、色んな事がキッカケになって、
内側にこもりたがっている自分を考え直したりしたことが今に繋がってるので、

そういうキッカケになるかもしれない場所があるっていう事を知ってて欲しいです。

今、悩んで、どうしていいかわからない感じになってる親御さんとかもいらっしゃると思うんですけど、
そういう時って周りの言葉、善意がうざったく聞こえる時もあるんですよね。
それを認めてあげて良いと思うんです。

必ず自分に関心を向けてくれたり、救いになる気付きがある場があったり、
私みたいに突然仕事に誘われる事があったり、そういう事ってあるんで、

それを信じてて欲しいって思います。

嶋本:そうですね。今現在、ご自身のお子さんに対して悩みながら、結果的に手を出してしまったり、
結果的に引きこもりの状態で話し合いさえ出来ない状態になってしまっていたとしても・・・

悩んでらっしゃる方は本気で考えて、何かを頑張ってみての今の結果だと思うんです。

この場所は誰にとっても居心地の良い場所ではないかもしれないですし、
ここの場所に来てください!なんていう事は出来ませんが、

もしも、この場所行ってみようかな?ってここじゃなくても何処かに対してそう思えたら、
それに従って動いてみるっていう事はしてみて欲しいんです。

そういう風にしている内に、きっとあなたの悩みを解決するキッカケになる出逢いがあると思いますし、
決して諦めず、自分の思いを信じて動き続けてみて欲しいと思ってます。

編集長
編集長

ありがとうございます。では最後に、今現在、お部屋で引きこもりながら
このサイトを見つけた当事者の方に届けたい言葉はありますか?

嶋本:直接的な言葉ではないかもしれませんが、
変わるタイミングって、諦めなければ、いつかは来ると思うんです。
それは今日かもしれないし、明日かもしれない。
勿論1年後かもしれないし、もっとかかるかもしれない。

だけど、やっぱり変わろう!って思っている事が大事だと思いますし、
そう思う事って年齢を重ねるとどんどんハードルが高くなっていくような気がするんです。

だから、行ってみようかなぁって思った時は素直に動いてみて欲しいですし、
この居場所で応えられる事が人生を変えるキッカケになるかもしれないし、
勿論、ならないかもしれないし、本当に難しいんですけど・・・。

諦めないで欲しいと思います。

私達もそれに応えられる体制は作っていようと思っていますので・・・。

高橋:当事者じゃない人が言う事なんて全部、綺麗事みたいになっちゃうと思うんです。
本人次第だ!って言われちゃうことも多いでしょうし、
そんなのわかってるよ!わかってても出来ないんだよ!
って言いたい当事者の気持ちもわかるので・・・。

でも、勿体ないよ。楽しい事っていっぱいあるよ。

って伝えたいですね・・・。人と話したくなければ話さなくたっていいし、
そんなに特別な事なんてやる必要を感じなければやらなくても良いと思うんですけど、

ちょっと外に出れば、面白い映画もやってるし、面白い情報をくれる人もいるかもしれないし、
引きこもりたくて引きこもっているならそれはそれで成り立ってるから良いとも思うんです。

でも消去法のような感じで引きこもりっていう現状に不満しかなく、
投げやりになってしまうのは勿体ないよ。

って、まあ、当事者じゃないのにあまり直接的な言葉は言えないですけどね・・・。

自分の意思で生きるっていう事は諦めないで欲しいと思います。

楽しいこといっぱいしようよ。って。

嶋本:やりたい事や得意な事がある子だったら、
引きこもりや不登校になっても全然大丈夫だよって思うんですよね。

大人を見て、大人になる事がワクワク出来る社会づくり

が最も大事だと私は思っているので、周りの大人もキラキラしていない、
自分自身も学校や会社に行ってキラキラ出来る気がしないんだったら、

自分が輝ける場やそこにいる人間に憧れられる場を求めて
動いても良いんじゃないかって思うんです。

それがなかなか自由に見つけられない学生時代であれば、
自分の好きな事や得意な事だけ大切にして、引きこもってても問題ないかなって・・・。

それらを持ってる事自体が凄いんだよ・・・って伝えたいと思います。

終わりに・・・

子供達の未来に大切なことを
ご自身の経験や、また幼少期から大事にしている感覚から
この場所に活かそうとしているのを感じる・・・。

1時間のインタビューでしたが、あっと言う間で
木のぬくもりと香り、それに負けない暖かいお二人の想いに
僕自身も子育てをする中で大切にするべき事を再認したような
素敵な時間をいただいたと
なんだか得した気持ちになった山田なのでした。

☆嶋本さん、高橋さんのいらっしゃるところ☆

施設名一般社団法人まどかこどもレグル CoMADO
住 所〒270-1435 千葉県白井市清水口3-22-1
営業時間・定休日火、水、木 14:00~17:00
対応地域千葉県全域
対 象児童未成年成人高齢障がい者不登校
対応内容相談復学学習支援居場所
公式サイトhttps://www.instagram.com/co_comado/
お問い合わせ一般社団法人まどかこどもレグル CoMADO
〒270-1435 千葉県白井市清水口3-22-1
090-6365-6946

インタビュアー:山田賢明
     編集:山田香綸