あなたにこもっと!
こもっと編集長の山田です。
実はカウンセラーとしても向き合わせていただいてます。
精神疾患、精神障がいの方の根治を目指し、
全力でひとりひとりの人生と向き合わせていただいてるんですが、
そういう理念で活動しているからこそ、職員自身の腹の底も問われ、
他者の人生と向き合いながら、自身の人生を見つめ直すような
そんな感覚に襲われます。覚悟と気持ちがなくては
なかなか務まらないと思う訳です。
物凄く不思議なのは、精神疾患、精神障がいをお持ちの方々が
長期的に通所も長時間的な滞在も可能なのにもかかわらず、
職員が短期的で、短時間しか持たないってのは何なんだろう・・・
なんて、たまに冗談めいて話しますが、
実は今日のテーマにも繋がってきます。
着実な自身の課題との向き合いの時間を経て・・・
自己実現に向けて意識を持てるようになった仲間達が、
就労に向けて語り出す事が最近本当に増えて来ています。
この流れはララホーム的にはとても嬉しいのですが、
それはよくある、障がいのある方の社会復帰をどうのこうの・・・
って言う理由からの喜びでは全くありません。
最近調子良いみたいだし、働いてみたら?
なんて提案は間違いなく僕等はしたことがありません。
自己実現を意識していただき、
その上で就労が必要だと結論が出た方にさえも
「何故働くの?」と理由を聞き続けるぐらいです。
その上でもやはり
就労だ!
となって就労に向かうので
想いがとても強いのが特徴です。
さて、そんな想いが強い皆さんが面接を受けに行く・・・
様々な問題と向き合う事にそこでなるんですが、
とても多い悩みが、
①病気(障がい)を聞かれたらどうしよう。
これは得手不得手の不得手の部分の扱いなんですが・・・
本当に皆さんここで大きなミスを冒してしまいます。
②無職であった期間を聞かれたらどうしよう。
これも負い目というやつですね。
このふたつで引っかかり、選考から落ちてしまう方が本当に多いです。
なので、よく皆に話している話を今日は特別にここに書きます。
実は
①も②も、企業側目線をしっかりと考えていただく事が大切になります。
企業側は【共に働く人を探している。】のであって、
あなたの落ち度を探そうとしたり、陥れたりする敵ではありません。
つまり、質問の意図の捉え方から変えなくてはいけない。
「何か病気とか障がいとかお持ちですか?」
という問いがされた時に・・・
やべっ!病気、障がい・・・どうしよう・・・落とされる!?
と反射的に思っちゃうと言葉が出てきません。
相手は何故、病気、障がいがあるかを知りたいかといえば、
それが仕事的に支障があるかないか、
共に働く事にリスクがあるかないか、
を知りたい訳ですよ。
なので、
「はい・・・鬱があるので、通院で月に四度は平日休ませて欲しいのと、
突然朝、動けなくなっちゃう事があるので、急遽の休みは可能ですか?」
なんて聞いてしまったら、
企業側は採る事にリスクしか感じないって事です。
②も同様に考えてください。
離職のスピードが早い。働いてない空白期間が長い。
そこから企業側が想像する色々をあなたが払拭出来ているのか?
「ずーっと精神的な理由で家にいたんですが、そろそろホント働かないと
マズいし・・・親にも言われたので、頑張ります・・・。」
なんて返答では、
企業側があなたを採用する理由がなくなってしまうんです。
この壁を乗り越えられないから、
障がい者が働くような作業所へ!
みたいな選択も安易にされていくように思いますが、
本当に超えられない壁なんでしょうか?
ララホームの仲間達によく話している話で、
自身の負い目を負い目として持ち続ける事を止める!
という言葉があります。
例えば、僕にも精神的に病んでしまった理由で
数年の空白期間がありますが、その期間の話を面接の場でしたならば、
間違いなく「面白いねー!」ってなる自信があります。
それは一般的な普通に生きて来た人が経験し得ない事を
経験した期間だからです。
さて、あなたの引きこもり期間はどうでしょう?
引きこもりの気持ちは引きこもりしかわかりません。
泥沼にハマるような日々の経験から、前向きな気持ちになり、
就職、自己実現まで描けるようになった経緯というのは
人に話して意味のないものでは絶対にありません。
企業側としてもメンタルヘルスも含め、興味がない訳はありません。
つまり、
あなたの持ってる経験、能力はあなたの捉えようによっては
他者が持ち得ないオンリーワンなものになるって事です。
あなた自身がそれを信じられていないのであれば、
まだ内側と向き合わねばいけない期間なのでしょう。
あなた自身がそれを信じられていないのであれば、
目の前の面接官があなたを採用する理由はありません。
日数やらなんやら企業に全面的に合わせる事で
採用される事は勿論ありますけどね・・・。
残念ですが、上記のような負い目を強く抱えながら、
無理矢理企業に合わせて入ったところで、
負い目を理由に辞めるのが多くの結果でしょう。
是非!内側の整理と共に、
自身の経験、生きて来た道に自信を!
そうすれば、不思議なもので
面接が楽しいものに変わっていったりもするんです。
様々な事業者、窓口とあなたが適切に出逢えますように
こもっと!頑張らせていただきます。