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もくじ
はじめに・・・
興味、関心、笑い声と様々な話題が飛び交う・・・
誰でも分け隔てなく無料で参加できる場。
だからこそ、不登校であろうとなんであろうと関係ない。
小、中、高校生とそれを見守る大人達とで作られてる暖かな空間。
千葉県の船橋市で毎月一度開催していますプログラミング道場。
そんな船橋プログラミング部の代表であり、ソフトエンジニアの
増澤智将さんにインタビューさせていただきました。
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こう言った活動をやろうと思ったキッカケは何だったんでしょうか?
一番最初のきっかけは、
うちの息子にプログラミングっていうのをやらせようと思ったのがきっかけですね。
最初は渋谷かなんかのプログラミング教室の無料イベントに参加したんですけども、
渋谷にそうそう頻繁に息子連れていくのも大変なので、地元にないかなぁと探したら、
留守さんのやってるCoderDojoっていうのを千葉の若葉区みつわ台って、近いところで見つけて、
参加させてもらって、
これなら地元で出来るじゃん!って。
で始めさせてもらった感じです。
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以前、インタビューさせていただいた方ですね!CoderDojoの
どういった所に、増澤さんは惹かれたんでしょうか?
当時はまだプログラミング教育っていうのが学校で始まっておらず、
プログラミングを触る機会って小学生にはほぼなかったんですね。
で、僕はソフトウェアエンジニアという仕事を普段しているので
それを地域にフィードバック出来れば嬉しいし、
そうする手段、方法として、とてもやりやすかったんですよね。
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自身の力を地域に役立てたかったのは何故でしょう?
ひとつはサラリーマンだったので、地元との繋がりがなくて、
なんかコミュニティーを作って繋がりを持ちたかったのもあります。
それ以外には、ソフトウェア開発、プログラミングの世界では
オープンソースというものがありまして・・・それは何かって言うと、
自分の作ったものをみんなで好きに、自由に使ってください。公開します。
その代わり、出来たら・・・
間違えてる場所や改善できるところはみんなで協力して直しましょう。
っていうものなんです。
なので、公開されたソフトウェアはみんなで使って、メンテナンス、機能の追加などを行っていくんですね。
不特定多数みんなでそれをやっていく文化っていうのはソフトウェアに携わっていない人には
理解の難しい思想だと思うんですよね。
なんで自分が作ったものを人にあげなきゃいけないんだ?
なんで自分で頑張ったものを人に公開しなきゃいけないんだ?
ってw
でも、オープンソースという文化の素晴らしいのは、
ひとつのものの品質向上に際限が無くなりますし、
作成者が作るのを止めてしまったものであっても、誰かがそれを気に入ってくれていれば、
代わりに作り続ける人がいれば、生き残り続けるんですよね。
他にも、当然の事ですが不特定多数の方が弄れば、悪いものが入り込む事もあるんですね。
だけど、別の人が取り除いたりして、結果、品質向上に繋がったりする事もあるんです。
本職ではない部分で地域貢献していこうとした時に、
このオープンソースの考え方が一番いいだろうと思ったんです。
時間もそこに割くには限界もありますから、
なので、留守さんのやってるCoderDojoのシステムをベースに
僕の出来ることを地域に還元させて行きたいって、そういう感じです。
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小中高校生に向けられてる活動じゃないですか?
若い子達に向けての活動にしたのは何故ですか?
大人達は・・・自分でやればいいじゃないですかw
結局、当時、コンピューター持ってない子達が普通で、
今でこそ、学校でも普通にコンピューターの導入がありますが、
当時は、お父さんやお母さんの使ってるパソコンをたまに触らせてもらうだけだったじゃないですか。
マイクラは疎か、スクラッチとかも触る機会もないわけで、
こういうのは触ってるとどんどん上達していくもんですから、
常に貸し出しは出来ませんけども、少なくともCoderDojoに来た時は
自由に使っていいよ。っていう環境を子供達に提供できるのがとても良いですよね。
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結果的に、不登校の子達に出逢ったりしてきた訳じゃないですか?
そういう子達に船橋プログラミング部が与えてる影響ってなんでしょう?
CoderDojoっていうのは参加者は分け隔てなく参加してもらわなければならないっていう
決まりがあるんです。無料で安全にどんな人でも参加出来る。っていう、
それに則って運営していますので・・・
どういったバックグラウンドで参加しているというのは全く気にしていないですね。
なので、結果的に参加していただいてる子が話してる内に
「あ、なんだ、学校行ってなかったんだね。」っていう感じで後でわかったりするんです。
とは言えですね、
不登校だから・・・とか、〇〇だから・・・ってわかったからと言って、
扱いが何か変わるわけでもないですからね。
普通にプログラミングをやっていただく、学んでいただく・・・ってだけですね。
ソフトウェアをやる事によって世間と繋がれるっていう機会にもなっているのかな?
って思える節はありますよね。そういう子達にとっては。
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何も変わらない対応。素敵ですね。学校に行けない子や引きこもりの子
について増澤さん個人はどう思っていらっしゃいますか?
実はですね・・・私の息子も学校に行けなくなった時期が小学校の時にあったんですよね。
で、その時自分を振り返ってみたりして・・・
僕自身も基本的にはイジメられっ子だったので、あんまり学校行きたくはなかったんです。
でも当時は学校は「行きたくない!」ってなっても「行かない!」っていう選択肢は
世間的にも無かったので、つらかったんですよね。
なので、
うちの息子には・・・行ってつらくなるぐらいだったら、
行かなくても良いよ。っていう話はしていたんですよね。
いろんな事情があるとは思うんです。子供なりに。
だから、
心が壊れてしまうぐらいだったら、本当に行かなくても良いと思うんです。
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プライベートの事ではありますが・・・
息子さんはその後、どうなっていったんですか?
うちの子の場合は、クラスにちょっと嫌な人がいて、それがキッカケだったんですが、
クラス替えで解決されて、そっから問題なく・・・という感じですね。
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先程、増澤さん自身もイジメられっ子だったって話がありましたが、
それはどうなっていったんでしょうか?
本当に中学校までが酷かったので、中学校卒業するまでがとてもつらかったですね。
高校進学で幸い解放されて、そこからは大丈夫でしたね。
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そうだったんですね。不登校の方の多くが何かのキッカケでそこから脱する
っていうデータもありますからね。やはり環境の変化は大きいですね。
本当ですね。環境が変わって、良い方に変わるか悪い方に変わるか・・・ですよね。
あと、イジメなどが起こる原因として考えてもいいのかな?っていうので言うと、
昔から世間の考え方に若干ある事として体育会系の方が優れているって言われることが多くて、
スポーツやってる子とゲームやってる子だと、評価が全然違うじゃないですか?
あれって今の時代で言えば凄く変なんですよね。
でもスポーツも練習して上手くなるように、ゲームだって練習しないと上手くはなれないから、
同じなんですけどね・・・やっぱり昔からの風潮というか・・・そういうので評価されない。
何に打ち込んでるか?の違いだけであって、それだけでどっちが優れてるって話になるのは
おかしなことなんですよね。でもそれが普通に教育の現場でも継続して語られる。
文科系の子達は評価されづらいっていうのは、こうして維持され続けるのかな・・・
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今現在、学校行きづらい子達や、お子さんがそうなっててつらいという
親御さん達にかけたい言葉って何かありますか?
そうですね。学校だけが居場所じゃないですから・・・
もっと色んなところに視野を広げてみてほしいと思います。
絶対マッチするところはあるんです。
SOSを投げ続けていただきたいと思います。
僕らの船橋プログラミング部もそうですが、
学校以外のコミュニティーの素晴らしいのは
色んな学校から、色んな年齢の子が集まるので、視野が広がりますよね。
うちの場合、小学校から高校生まで集まるし、大人達もそれに乗じて集まるので、
多様性を学ぶ場としても本当に素晴らしいので、是非利用していただきたいですね。
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素敵ですね。先程の話にあったスポーツ系のコミュニティーだと
どうしても得手不得手ありますし、プログラミングなら増澤さん達が
1から教えてくださるし、トライしやすいかもしれないですね。
そうですね。
あと、うちではプログラミングだけを扱ってる訳ではないので、様々なゲームを通して
パソコンに触れていただく機会を持っていただければと思っています。
プログラミング苦手な人もいますからね(笑)
絶対これをやれ。と強制することはうちには一切ありません。
いくつか選択肢を用意していますので、その中から出来る事をやれば良いし、
出来るようになりたいならサポートもしますし、
ここがダメでもまた他がありますしね。
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何か自分に適する場所を見つける努力はした方が良いって事ですよね。
うちの息子の友達の親御さんも不登校で悩んでるっていう話があって・・・
ただ、今、情報が多すぎて、何処に頼ったらいいのか・・・っていうので
悩まれていたりもするようなので、僕としても、悩ましいところなんですよね・・・。
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そうですよね・・・情報過多な中で、やっぱり一般的じゃないところに
落としどころを作っていくって容易じゃないですもんね。
そうですね・・・。私ももどかしいところです。
もっと上手く伝えられたり、もっと上手く導けたり出来ないかなぁって
そういう話を聞くと常々思ったりしますよね・・・。
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でも増澤さんの場合、ご自身も経験されてますからね!説得力ありますよね!
ありがとうございます。
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では最後になりますが・・・
今現在、悩まれてるお子さん、当事者の方にどんな言葉をかけたいですか?
一旦、立ち止まろう。
ですかね。
寝てても良いぐらいですよね(笑)
僕なんか昔、大きなバイクに乗ってたんですけど、
考え込みそうだったりしたら、何も考えない為にバイクに乗ってました。
そういう時期って必要なんだと思うんですよね。
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終わりに・・・
ご自身の経験、またご自身のお子さんの経験から、
今の活動に対しての想いを話してくださった増澤さん。
ゆったり過ごす時期があっていいよ。
その中でやりたい事は必ず見つかるよ。
誰かに頼ってごらん。
優しいトーンで話してくれる姿に
きっと多くの方が安心感を感じ、癒されていくのだろう・・・
そう思う編集長でありました。
☆増澤さんがいらっしゃるところ☆
施設名 | 船橋プログラミング部(CoderDojo船橋) |
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住 所 | 〒274-0063 千葉県船橋市習志野台4-1-7 習志野駅前郵便局2F |
営業時間・定休日 | 第三日曜日 10:30〜15:30 (HPでご確認ください。) お問い合わせは随時。 |
対応地域 | 千葉県全域 |
対 象 | 児童未成年障がい者不登校 |
対応内容 | 学習支援居場所 |
公式サイト | https://funabashi.coderdojo.chiba.jp/ |
お問い合わせ | 〒274-0824 千葉県船橋市前原東5丁目50−12 (代表住所になります。) お問い合わせは随時。 |
インタビュアー:山田賢明
編集:山田香綸